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Page:NDL869250 官話指南総訳 part2.pdf/35

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    • この猫はなぜに丸で、無頓着なのだらう、[1]澤山の鼠だのに、[2]あれは捕らない、明日アスアレに喰はさないが宜い。
    • この鼠は眞に惡騷きをする、やかましくて睡てもねつかれず、品物も咬み散らかされ、[3]これはまあドウ如何したらママ宜からうか。
    • 私が坂に立つて居ると、[4]あれは不意に私を後方ウシロに突きあぶないこと、[5]蜻蛉轉りを爲る處でした。[6]
    • 何たる惡戲イタヅラ者でせう、[7]私にはもう其樣な惡戲はさせませぬ、あれが若し私に仕掛けて來たらば、私は力を籠めてかれに一つ不意打を食はし、[8]あれをしてあれを逃つぴきならぬ目にあはせてやります。[9]
  1. 總不管閒事
    全ク無頓着
  2. 滿地的
    許多也
    耗子
  3. 嚙也
    稀爛
    細カク嚙ミ碎ク貌
  4. 臺階兒上
    階段(石段等ノ)
    站着
    佇立
  5. 抽冷子
    突然、不意
  6. 觔斗
    跌仆之形也
  7. 促狹的
    惡戲者、陰險者
  8. 攢足了勁兒
    力ヲ籠メテテ、力限リ
    冷不防
    突然、不意
  9. 兜着走
    逃ゲ隱ル

官話指南總譯


  • 明治三十八年一月十五日印刷
  • 明治三十八年一月二十日發行

正價金八拾錢

著作權所有

著作者
吳泰壽
發行者
田中慶太郎
東京市本鄉區本鄉三丁目十番地
印刷者
河本龜之助
東京市京橋區築地二丁目二十番地
印刷者
株式會社國光社
東京市京橋區築地二丁目廿一番地
發行所
文求堂書店
東京市本鄉區本鄉三丁目十番地
特電話下谷八百二十番