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る。

127 そらにありても、うみなかにありても、山閒さんかんくつりても、罪業ざいごふよりのがるべき、方所はうしよとてはあるなし。

128 そらにありても、うみなかにありても、山閒さんかんくつりても、たざる方所はうしよとてはあるなし。


刀杖品たうぢやうほんだい

129 すべて〔有情うじやう〕は刀杖たうぢやうおそれ、すべおそる、おのれたとへとして、〔を〕こぼつことなかれ、そこなふことなかれ。

130 すべて〔有情うじやう〕は刀杖たうぢやうおそれ、しやうすべてのもののあいする所、おのれたとへとして〔を〕こぼつことなかれ、そこなふことなかれ。

131 らくもとむる有情うじやうを、刀杖たうぢやうもつそこなふものは、おのれらくもとめても、後世ごせこれることなけん。

132 らくもとむる有情うじやうを、刀杖たうぢやうもつそこなはざるものは、おのれらくもとめて、後世ごせこれん。

133 何人なんびとにも麤語そごもちふることなかれ、けては〔かれまたなんぢかへさん、憤怒ふんぬことばなり、返杖へんぢやうなんぢ〔の〕にれん。

134 なんぢもくしてかたらざること、やぶれたるかねごとくならば、これ涅槃ねはんたつせるなり、なんぢ憤怒ふんぬある