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Page:Gunshoruiju27.djvu/362

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しうまちこうずるほどに。ゑか宴下にまいりたりけるきんだち。弁少納言などの車ども七八と。ほどひきつゞけて。院のかたよりはしらせていできたるこそことなりにけりとおどろかれてうれしけれ。けのまへにたてゝみるいとおかし。殿上人物いひをこせなどし。ところのごせんどもにすいばんくはせ。はしのもとにむまひきよするに。おぼえある人のこどもざうしきなどは。おりてむまのくちとりなどしておかし。さらぬものゝみもしらぬなどぞいとおしげなる。御こしわたらせたまへば。あるかぎりのくるまのながえまどひおろして。すぎさせたまひぬれば。又いそぎあぐるもおかし。さるべき人のさじきのまへにくるまたつるをいみじうせいしはらへど。などてかとくせめてたてさせたれば。いひわづらひて。はてはせうそこがりかたらふこそおかしけれ。かくところもなくたちこみて。ひまもなしとみゆるに。ときの所の御くるまのひと。たき人もあまたひきつゞきて。くるまをいづくにいかにしてたゝんずらむとみるに。ごせんどもはらとおりてうちみまはして。さりぬべき所にやあらむ。この車どもすこしづつあらさゝせよなどおきつる。しばしきゝいれねば。こべだかにいへるは。このくるまのをのこどもなきかなどいふにて。まどひするけしきどももいと人わろし。さてたゞのけにのけさせて。そこらの車をみなながらたてならべつるこそいとめでたけれ。一の御くるまをば。さる物にてつぎにのりたる人どもも。いかにめいぼくありておぼゆらむと思ひやらる。をいのけられつるゑせ車どものいづくへにかあらん。うしうちかけてゆるがしゆくこそいとあはれなれ。なりよくきら