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たのである。從て艮が山となる。此れは一陽が二陰の上に止まつて居ると稱せられて居るが陽が泰然として止まつて居ることを指したのである。坎は一陽二陰の間に陷つて居るといふ意味に解せられた。陷つたものは水であるから取つて以て象とした。水の反對は火であるから離は火とせられた。又卦形から云ふても外明かにして內暗きものは火。外柔にて內剛なるものは水である。此れ等が水と火とを以て坎と離とに當てた所以である。又巽を入となすは一陰二陽の下に入るといふ意に解したのであつて、入り來るものは風であるから取りて以て象とした。震は其反對で上にあるべき陽が陰の下にあつて奮起せんとして居るものであるから雷を以て其象とした。文字に就ては一々說明する迄もない。
又之を人間にすれば乾を父となし、坤を母となし、震坎艮を各長男中男少男となし、巽離兌を以て各長女中女少女となす。其他の象に就い