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議長、今や將に來らんとする暴風を避ける爲めには、あらゆる方法を盡した、即ち我等は請願もした、辯解もした、哀願もした、我等自身闕下に伏奏し、內閣及び議會の壓制を檢束するの干涉を試みられんことを直奏に及んだ、然るに我等の請願は輕視せられ、我等の哀願は何等の注意を惹くことなく、我等は輕蔑せられ、玉座の近くより蹴落されたのである、以上の事あるに拘らず、今尙ほ平和と調停の希望を抱いて居るか、否々、最早や斯る希望の餘地はないのである、若し我等が自由たらんことを希望するならば、――即ち若し我等が多年戰つて居た、彼の莫大の價値を有する權利を安全に維持し、之を得んと欲するならば、――卽ち若し我等の爭ふところの立派なる目的の達せらるゝまで、多年戰つて居て、決して止めざることに決定したる戰爭をば、耻を曝して止むる如きことなき覺悟を持て居るならば、我等は戰はざるを得ないのである、嗟呼、余は我等が戰はざるを得ないことを繰返して云ふのである、嗟呼、今や我等は武器に訴