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我々はそこへ特權や利害で立つたのではないからだ
生きる者は生きる
それは理窟のない原理なのだ。
斷 片 27
一切の感傷と見榮を意志と情熱のブレーキの齒に食ひつぶさせ
ときめく どよめく肉を食ひしめる明日に對する歡喜に
わく〳〵たぎる胸をボイラアのやうにして行かう
最後までぎりぎりと押し進めて行つたものが
自己も信じ世界も信じ明日の世界に甦生出來るのだ
さもない限り一切の情熱も意志も悔ひに全身が濃腫になつて
蜂の巢のやうにニヒルの穴が開くだらう。