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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/99

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薰風

    風の香も南に近し最上川

    さゞなみや風のかをりの相拍子

     羽黑山

    有難や雲をかをらす南谷

     丈山の像に謁す

    風かをる羽織は襟もつくろはず

     小倉山常寂寺にて

    松杉をほめてや風の薰る音

     加賀への文通に

    風薰る越の白根を國の花