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    古寺の桃に米踏む男哉

     伏見西岸寺の上人にあひて

    我衣にふしみの桃の雫せよ

    煩へば餠こそくはね桃の花

    舟足も休む時あり濱の桃

     嵐山

    花の山二町のぼれば大悲閣

    世や人や花にも其智三十里

    盛じや花に坐浮法師がぬめり妻

     花の下にてほ句望まれて