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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/212

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    枯芦の中に淋しや捨小舟

     三河にて白雪といふものゝ子二人へ桃先桃後と名をあたへて

水仙

    其匂ひ桃よりしろし水仙花

     熱田梅塵亭塵裡の閑を思ひ寄せて

    水仙や白き障子のともうつり

寒菊

    寒菊や小糠のかゝる臼のはた

     三秋を經て深川の草庵にかへりければ舊友門人日々にむらがり