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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/188

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     深川大橋成就せし時

    有難やいたゞいて踏む夜の霜

    火を焚いて今宵は屋根の霜消さん

    初霜や菊冷えそむる腰の綿

     病中

    藥のむさらでも霜の枕哉

    鶺鴒の足どり輕し橋の霜

    葛の葉の表見せけりけさの霜

    かりて寢ん案山子の袖や夜半の霜

    穭田に霜の花見る旦哉