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    夷講酢賣に袴着せにけり

     支梁亭口切の日

    口切やたしか內儀は小紫

爐開

    爐開や左官老いゆく鬢の霜

     かくれ居りける人を慰めて

冬籠

    先祝へ梅を心のふゆ籠

    冬籠又寄り添はんこの柱

    後の世はいかゞなるらん冬籠

     千川亭

    折々に伊吹を見てや冬籠