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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/152

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    夜ひそかに虫は月下の栗を穿つ

葡萄

    勝沼や馬士は葡萄をくひながら

     如水別墅

木の實

    籠り居て木實草の實拾はゞや

    藤の實は俳諧にせん花の後

    木曾の橡浮世の人の土產哉

色かへぬ松

    秋の日の色こそかへね松の聲

     東寺を過ぐるとて

    萩の穗や頭をつかむ羅生門

    荻の聲こや秋風の口移し