コンテンツにスキップ

Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/137

提供:Wikisource
このページは校正済みです

    わびて住め月詫齋の奈良茶歌

    月にしるべこなたへ入らせ旅の宿

    眺むるや江戶には稀な山の月

    影は天の下照る姬か月の影

    實にや月間口千金の通り町

     濱

    月のみか雨に角力もなかりけり

     鐘ヶ崎にて

    月いづこ鐘はしづめる海の底

    まだ明けぬ心はいかに窓の月