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Page:Basho Haiku Zenshu.djvu/101

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    月見てもものたらはすや須磨の夏

    月はあれど留守のやうなり須磨の夏

    淸瀧の波に洗ふや夏の月

    大井川波に塵なし夏の月

    夏の月御油より出でゝ赤坂や

     明石夜泊

    消壺や果敢なき夢を夏の月

夕立

    夕立のあとの匂ひや三保の松

夏の雨

    楢山や柴して戾る夏の雨

淸水

    硯洗ふ智慧は出でたり岩淸水