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Page:Abraham Lincoln by CHOATE(JP).djvu/38

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ジェームスタウンに上陸せしめしを始とし、奴隸輸入の一事は、植民時代(獨立前の時代)を通じて行はれぬ。勿論北部諸州と雖も、絕えて奴隸を有せざりしといふにはあらず、されど之が爲に政治問題に影響するが如き事態は毫もこれなかりき。米國憲法制定の當時に於て、此の事端なく議題となり、奴隸の道義上、社會上、政治上、一個の罪惡たることは憲法大會の重もなる人物の認識する所となり、奴隸の輸人を禁止する法律を設けて之を勵行すれば、自ら此の制度を全滅するに至るべし、とは彼等の等しく信じたる所也。華盛頓は其の遣書に於て自家の奴隸の解放を約し、且つジヤファソンに吿げて曰く『奴隸制度を全廢すべき計畫を案出せんことは、我