靖献遺言講義

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某(それがし)竊(ひそか)に以為(おも)へり。古今聖賢の書、発明開示して、天下後世を教ふるところのもの、至れり尽せり。今また別に書を著はし、愚鄙の辞をもって聖賢の跡を汗(かん)すことをもちひず。しかるに今日この書を編んで、義に志し学を勉むるの士と共にせんと欲する者は、道衰え、学廃れ、人倫の道明らかならず。これをもって俗日に漓く、いわゆる聖賢の教なるもの、もとよりかつて滅びずといえども、よく知を究めて実に踏む者すくなし。忠孝の大節に至りては、もっとも知りて信ずる者難し。親につかふる者は、なお天性の恩愛をもって、賊害の罪至る者あるいはすくなし。君につかふるに至りては、その上下相つぎ貴賤相持つの体、あるいは失わざる者ありといえども、乱離反復の際、君を棄て敵に降り、恩を忘れ義に背ひて、拝跪

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