聖使徒行実01

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聖使徒行實

第一章[編集]

 フェオフィルよ、われだいいちしょつくりて、およそイイススのはじめておこなひしところをしへしところしるして、

 そのえらびたるしとに、せいしんりて、めいくだして、てんのぼりしいたれり。

 かれくるしみけしのちおほくのかくしょうもつて、かれらまへおのれくるをしめし、しじふにちあひだかれらあらはれて、かみくにことかたれり。

 つひかれらあつめて、これめいじてへり、イエルサリムをはなれずして、なんぢわれきしところの、ちゝきょやくせしものて。

 けだしイオアンはみづもつせんさづけたり、なんぢひさしからずして、せいしんりてせんけん。

 こゝおいかれらあつまりて、かれひてヘり、しゅよ、なんぢときおいてイズライリのくにおこすか。

 かれこれへり、ちゝおのれけんないきしときおよは、なんぢるべきところあらず。

 しかれどもせいしんなんぢのぞまんときなんぢちからけて、イエルサリム、ぜんイウデヤ、サマリヤ、およはていたるまで、ためしやうしゃらん。

 これひてのちかれらまへあがれり、くもかれけて、かれらえざらしめたり。

一〇 そののぼれるときかれらてんあふぎたるに、よ、ににんはくいにしてかれらまへちて

一一 へり、ガリレヤのひとよ、なんてんあふぎててる、なんぢよりてんのぼりしのイイススは、なんぢそのてんのぼるをごとく、くのごとまたきたらん。

一二 そのときかれらエレオンざんづくるやまよりイ工ルサリムにかへれり、やまはイエルサリムにちかくして、スボタみちのりなり。

一三 すできたりて、たかどののぼれり、かしことゞまれるものは、ペトルおよびイアコフ、イオアンおよびアンドレイ、フィリップおよびフォマ、ワルフォロメイおよびマトフェイ、アルフェイのイアコフおよびシモン・ジロト、及びイアコフのきやうだいイウダなり。

一四 かれらみなこゝろいつにして、をんなたちとイイススのはゝマリヤと、かれきやうだいともに、きたうきぐわんつとめたり。

一五 おいて、ペトルは、もんとともあつまれるものおよそひゃくにじふにん)のなかちてへり、

一六 けいていよ、せいしんがダワィドのくちもつて、イイススをとらへしものみちびきりたるイウダをして、よげんせししょかなふべかりしなり。

一七 かれわれられつくはへられて、しょくくじけたり。

一八 しかれどもふぎあたひもつひ、ちしときはらけてそのちやうみなながれたり。

一九 およそイエルサリムにものところりて、かれらはうげんに「アケルダマ」、すなはちとなふるにいたれり。

二〇 けだしせいえいしょしるせるあり、いはく、かれすまひむなしくなりて、そのうちものなかるべし、またそのしょくゐは、たにんこれくべしと。

二一 ゆゑしゅイイススのわれらうちしゅつにふせしとき

二二 すなはちイオアンのせんれいよりはじめ、そのわれらはなれてのぼりしいたるまで、つねわれらともりしものうちいちにんわれらおなじくそのふくくわつしょうしゃるべきなり。

二三 こゝおいににんすなはちイオシフ、しょうしてワルサワとひ、またイウストととなへられしものおよびマトフィイをげて、

二四 いのりてへり、しゅばんにんこゝろものよ、なんぢににんうちなんぢえらびたるいちにんしめして、

二五 ほうじおよしとしょくくじけしめたまへ、けだしイウダはしょくはなれて、そのところけり。

二六 こゝおいかれらくじあたへしに、くじはマトフィイにあたれり、かれすなはちじふいちしとれつくはへられたり。