百詩篇第9巻

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ミシェル・ノストラダムス師の予言集>百詩篇第9巻


16

カステル・フランコから集団が出発するだろう。
喜ばない大使は分裂させるだろう。
リビエル[1]の人々は乱戦の中にいるだろう。
そして、大きな湾で彼らは入港を拒むだろう。

20

夜にレーヌの森を通ってくるだろう。
2つの部分[2]、ヴォルトルト、エリュエ、ラ・ピエール・ブランシュ。
黒い僧侶はヴァレンヌで灰色に。
選ばれた頭が、嵐、火、血、刃を惹き起こす。

44[3]

離れよ、皆ジュネーヴから離れよ。
黄金のサトゥルヌスは鉄に変わるだろう。
RAYPOZの反対が全てを滅ぼすだろう。
到来の前に、天が徴を示すだろう。

65

[4]のそばに返しに来るであろう(人物が)
その場で囚われ、異国の地に置かれるだろう。
未熟な果実は大きな醜聞になるだろう。
一人に対する大きな非難、大きな賞賛[5]

83

太陽は金牛宮の20度、非常に強く大地が震える。
満員の大劇場が崩れるだろう。
大気、天空、大地は暗く、混濁し、
そのときには不信心者が神や聖人たちに祈るだろう[6]

[編集]

  1. Ribiere : レオニのようにリヴィエラ(Riviera)と読む場合と、ラメジャラーのように俗ラテン語riparia と読む場合がある(Leoni [1982], Lemesurier [2003])。どちらにしても原義は「海岸」である。
  2. 高田勇伊藤進は「2つの部分(Deux pars)」を「を通って(De par)」と読んでいる(高田・伊藤[1999] )。
  3. w:ミシェル・ノストラダムス師の予言集#百詩篇第9巻44番を参照。
  4. ラメジャラーは「月光」の意味にとっている(Lemesurier [2003])。
  5. 四行目は、l'autreを補って「一方には大きな非難、他方には大きな賞賛」といった訳し方をしばしばされる(ex. Leoni [1982]. Lemesurier [2003])。
  6. 1568年版では「聖人たち」(saincts)が「怠け者たち」(fainctz)に、「祈るだろう」(Voquera)が『漕ぎ出すだろう」(Voguera) になっている。前者の「聖人たち」は1597年頃のリヨン版から、後者の「祈るだろう」は1627年のリヨン版から見られるようになる異文であるが、現在ではそれらが採用されることが多く、また文脈からもそちらを採用した。なお、1572年のクレスパンの予言集では、4行目は「神に不忠な者が飢えのせいで漕ぎ出すだろう」になっている。

翻訳に関する情報[編集]

  • 底本はLes Prophéties de M. Michel Nostradamus, Benoist Rigaud, Lyon, 1568
    • この版は刊行年を変えないまま何度も再版されたらしく、同じ「1568年版」でも版によって原文に食い違いのあることが知られている。ここではリヨン市立図書館ショマラ文庫の版(便宜上「a版」とする)を軸とし、他の版の異文についてもある程度注記した。参照した1568年版は以下の通り。
      • スウェーデン・ストックホルム王立図書館所蔵(便宜上「b版」とする)
      • スイス・シャフハウゼン州立図書館所蔵(同「c版」とする)
      • フランス・アルボー博物館所蔵(同「d版」とする)
    • 明らかな誤植は後の版に基づいて読み替えた。誤植と断言しきれない場合は、原文どおり訳し、注記の形でレオニやラメジャラーの読み方を紹介した。
  • 翻訳者はウィキソースユーザーのsumaru。
  • 参考文献の一覧はミシェル・ノストラダムス師の予言集にある。