白壁

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動

ふりがな付き版[編集]

たれかしるらん花ちかき
高楼《たかどの》われはのぼりゆき
みだれて熱きくるしみを
うつしいでけり白壁《しらかべ》に

唾にしるせし文字なれば
ひとしれずこそ乾きけれ
あゝあゝ白き白壁に
わがうれひありなみだあり

このファイルについて[編集]

底本: 日本の詩歌 1 島崎藤村 中央公論社、1967年9月18日 初版発行
初出: 『若菜集』 1897年
※底本中の表記についての説明: ○常用漢字使用、旧かなづかいは,底本のとおり。○《》内は、底本のふりがな。(青空文庫テキスト型式に準じた。)
※※ 藤村自選『藤村詩抄』には、未収載。