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  • ← 横笛 夕霧 → 源氏物語 (渋谷栄一校訂) 鈴虫 鈴虫 夏ごろ、蓮の花の盛りに、入道の姫宮の御持仏どもあらはしたまへる、供養ぜさせたまふ。 このたびは、大殿の君の御心ざしにて、御念誦堂の具ども、こまかに調へさせたまへるを、やがてしつらはせたまふ。幡のさまなどなつかしう、心ことなる唐の錦を選び縫…
    20キロバイト (4,413 語) - 2022年12月1日 (木) 08:14
  • 『松虫鈴虫』 作者:三木天遊・繁野天來 明治30年 1897年 底本:三木天遊、繁野天來『詩集 松虫鈴虫』東華堂、1897年5月23日。国立国会図書館デジタルコレクション:info:ndljp/pid/876469。 三木天遊(1875-1923)と繁野天来(1874-1933)の共著による詩集。…
    75キロバイト (14,227 語) - 2023年1月19日 (木) 15:02
  • 澪標 蓬生 関屋 絵合 松風 薄雲 朝顔 乙女 玉鬘 初音 胡蝶 蛍 常夏 篝火 野分 行幸 藤袴 真木柱 梅枝 藤裏葉 若菜上 若菜下 柏木 横笛 鈴虫 夕霧 御法 幻 匂兵部卿 紅梅 竹河 橋姫 椎本 総角 早蕨 宿木 東屋 浮舟 蜻蛉 手習 夢浮橋 この作品はクリエイティブ・コモンズ 表示-継承…
    2キロバイト (291 語) - 2024年3月3日 (日) 18:14
  • 大和田建樹、奥好義同選『明治唱歌 第一集』中央堂、1888年(明治21年)5月 故郷の空大和田建樹 作歌 (一)夕空(ゆふそら)はれてあきかぜふき つきかげ落(お)ちて鈴虫(すゞむし)なく。 おもへば遠(とほ)し故郷(こきやう)のそら。 あゝわが父母(ちゝはゝ)いかにおはす。 (二)すみゆく水(みづ)に秋萩(あきはぎ)たれ…
    2キロバイト (276 語) - 2023年8月18日 (金) 17:21
  • 。源中将は、「盤渉調」にいとおもしろく吹きたり。頭中将、心づかひして出だし立てがたうす。「遅し」とあれば、弁少将、拍子打ち出でて、忍びやかに歌ふ声、鈴虫にまがひたり。二返りばかり歌はせたまひて、御琴は中将に譲らせたまひつ。げに、かの父大臣の御爪音に、をさをさ劣らず、はなやかにおもしろし。…
    5キロバイト (1,002 語) - 2022年12月1日 (木) 08:12
  • しましき声もかたちもいと丈夫(ぢやうぶ)めかしきを、何(いつ)しか時(とき)の間(ま)におとろへ行くらん。人にもさる類(たぐ)ひはありけりとをかし。鈴虫はふり出(いで)てなく声のうつくしければ、物ねたみされて齢(よは)ひの短かきなめりと点頭(うなづ)かる。松虫も同じことなれど、名(な)と実(じつ)と…
    14キロバイト (2,605 語) - 2019年9月29日 (日) 04:45
  •  吹風に波もあらゐの磯の松木陰凉しき旅の空哉 鳴海のうらにて。  かへりみる里ははるかになるみかた沖行舟も跡のしら浪  をく露に思ひ亂れてよもすからあはれなるみの鈴虫のこゑ 鶯の原といふ所にて。  聞まゝにかすみし春そしのはるゝ名さへなつかし鶯の原 番場の宿にて。  やすらはゝ馬立すへて番場つかひせこか心も妹にみせんかも…
    462バイト (1,751 語) - 2021年8月12日 (木) 04:03
  • おもひやる-かたもしられす-くるしきは-こころまとひの-つねにやあるらむ 01287 [詞書]むかしを思ひいてて、むらのこの内侍につかはしける 左大臣 鈴虫におとらぬねこそなかれけれ昔の秋を思ひやりつつ すすむしに-おとらぬねこそ-なかれけれ-むかしのあきを-おもひやりつつ 01288…
    18キロバイト (3,567 語) - 2023年9月2日 (土) 21:52
  • 合、それは通常、独立した政治行動の宣言である。さらに良いことに、労働組合員が旧党の切符で指名を受ける場合、彼らは資本家階級のためのおとりカモであり、鈴虫であると疑惑の目で見られるようになってきている。第四に、かなりの数の全国組織が資本主義体制の崩壊と社会主義の確立を宣言し、さらに多くの組合が(実際に…
    13キロバイト (2,536 語) - 2023年7月8日 (土) 23:32
  • など。見ることの木艸につけていはれける。かもに葉月ばかり。すゞむしのいみじうなき侍りしかば。 聞からにすこさそまさるはるかなる人を忍ふる宿の鈴虫 おぎおほかる家にて。風のふき侍に。よの中のはかなきことなど思たまへられて。 いかにせむ風にみたるゝ荻の葉の末はの露に異ならぬみを 秋のゝに鹿のしからむ荻のはのすゑはの露の有かたのよや…
    1キロバイト (6,472 語) - 2018年4月17日 (火) 15:09
  • ← 柏木 鈴虫 → 源氏物語 (渋谷栄一校訂) 横笛 横笛 故権大納言のはかなく亡せたまひにし悲しさを、飽かず口惜しきものに、恋ひしのびたまふ人多かり。六条院にも、おほかたにつけてだに、世にめやすき人の亡くなるをば、惜しみたまふ御心に、まして、これは、朝夕に親しく参り馴れつつ、人よりも御心とどめ思し…
    27キロバイト (5,716 語) - 2022年12月1日 (木) 08:11
  • 「虫の中でもきりぎりすが一番江戸らしいもんですね」と、老人は云った。「そりゃあ値段も廉(やす)いし、虫の仲間では一番下等なものかも知れませんが、松虫や鈴虫よりも何となく江戸らしい感じのする奴ですよ。往来をあるいていても、どこかの窓や軒できりぎりすの鳴く声をきくと、自然に江戸の夏を思い出しますね。そんな…
    51キロバイト (10,717 語) - 2019年2月27日 (水) 14:40
  • 月は入り方の、空清う澄みわたれるに、風いと涼しくなりて、草むらの虫の声ごゑもよほし顔なるも、いと立ち離れにくき草のもとなり。 「鈴虫の声の限りを尽くしても 長き夜あかずふる涙かな」 えも乗りやらず。 「いとどしく虫の音しげき浅茅生に 露置き添ふる雲の上人 かごとも聞こえつべくなむ」…
    35キロバイト (7,721 語) - 2022年12月1日 (木) 08:11
  • 鈴虫 御法 → 源氏物語 (渋谷栄一校訂) 夕霧 夕霧 まめ人の名をとりて、さかしがりたまふ大将、この一条の宮の御ありさまを、なほあらまほしと心にとどめて、おほかたの人目には、昔を忘れぬ用意に見せつつ、いとねむごろにとぶらひきこえたまふ。下の心には、かくては止むまじくなむ、月日に添へて思ひまさりたまひける。…
    101キロバイト (22,093 語) - 2022年12月1日 (木) 08:09
  • の物蟷螂(かまかけ)と、ねがけかゝるを蚋(あぶ)ないと、蜂払ふやう払ひのけ、無難に道を行く事は、御蔭参りの蜻蛉(かげらふ)と、しんしん肝に銘じつゝ、鈴虫の音のいさぎよく、伊勢の宮居に蠅礼し、二見の浦の蛤も、むしの縁かと思はれつ。脚津の里を打過ぎて、又かへる子のくぼたより、蟄虫出づる土山を、登ればちん…
    85バイト (16,791 語) - 2024年3月24日 (日) 09:05
  • 大抵これまで父親と二人で暮していた、何年かの間に閲(けみ)して来た、小さい喜怒哀楽に過ぎない。末造はその話の内容を聴くよりは、籠(かご)に飼ってある鈴虫の鳴くのをでも聞くように、可哀らしい囀(さえずり)の声を聞いて、覚えず微笑む。その時お玉はふいと自分の饒舌(しゃべ)っているのに気が附いて、顔を赤く…
    240キロバイト (49,639 語) - 2021年5月20日 (木) 17:25
  • り。梶原は紺葛の袴に山鳩色の水干、立烏帽子、南鐐を以て作りたる金の菊形打ちたる銅拍子に、啄木の緒を入れて、祐経が右の座敷に直りて、鼓の手色に従ひて、鈴虫などの鳴く様に合はせて、畠山を待ちけり。畠山は幕の綻より座敷の体を差し覗きて、別して色々しくも出で立たず、白き大口に、白き直垂に紫革の紐付けて、折烏…
    482キロバイト (112,842 語) - 2023年1月24日 (火) 19:22
  • 」と芹(せり)を洗う門口(かどぐち)に、眉(まゆ)をかくす手拭(てぬぐい)の重きを脱げば、「大文字(だいもんじ)」が見える。「松虫(まつむし)」も「鈴虫(すずむし)」も幾代(いくよ)の春を苔蒸(こけむ)して、鶯(うぐいす)の鳴くべき藪(やぶ)に、墓ばかりは残っている。鬼の出る羅生門(らしょうもん)に…
    711キロバイト (133,899 語) - 2023年10月17日 (火) 13:49
  •  透綾(すきや)の羽織に白地の絣(かすり)を着て、安い麦稈(むぎわら)の帽子をかぶった清三の姿は、キリギリスが鳴いたり鈴虫がいい声をたてたり阜斯(ばった)が飛び立ったりする土手の草路(くさみち)を急いで歩いて行った。人通りのない夕暮れ近い空気に、広いようようとした大河(…
    509キロバイト (98,550 語) - 2023年11月4日 (土) 14:56