コンテンツにスキップ

検索結果

  • 自筆にて、能き馬差上げられ候段、喜び入り候。北国は馬の名物たり。重ねて良馬候はゞ、頼み入るの由なり。之に依りて、柿崎、鷹一差上げらる。謙信聞召し、若し柿崎、信長と内通逆心あると察量し、討手向け給ふ。柿崎は、夢々野心なき事なり。謙信、いきもなく討ちたる事を悔い、和泉守が弟三四郎を召出し、小地を下さる。…
    3キロバイト (18,944 語) - 2024年3月24日 (日) 14:42
  •  こういう時になくてならないのは清助の手だ。手先のきく清助は半蔵よりずっと器用に、冬菜(ふゆな)、鶯菜(うぐいすな)、牛蒡(ごぼう)、人参(にんじん)などの野菜を色どりよく取り合わせ、干し柿(がき)の類をも添え、台の上に載せて、その床の間を楽しくした。  半蔵夫婦が子供も大きくなった。姉のお粂(くめ)は十二歳、弟の宗太は十歳にもなる。…
    648キロバイト (123,779 語) - 2019年9月29日 (日) 05:04