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  • 今字。王紫詮曰。山上多泉。甘洌異常。香港之名或以是歟。紫詮不識葡語。故有此說。此日發鄕書。寒暑針八十五花度。 初二日。遊花苑。苑頗大。在上環。入門則翠透衣。紅紫眩目。霸王樹之類。有偉大可驚者。有檻畜孔雀鸚鵡猨鹿等。出步市街。見坊門招牌。皆筆法斌媚。晚餐於香港客舘。領事署二記室來會。曰町田實一。曰…
    1キロバイト (4,828 語) - 2020年6月18日 (木) 15:56
  • の瞳、明黃の髮、性甚だ溫和なり。數週前より行儀見習ひの爲めにとて來たり。曰小童ワルテル Walther 富商の子なり。年十三。無邪氣にして愛すべし。其他前日記する所の人々は、或は避暑、或は移居、今復た此家に來らず。 十五日。穗積、樋山、佐藤
    1キロバイト (53,077 語) - 2020年6月18日 (木) 15:55
  •  一月三十一日。  二日間の予定で東京に出かける。  二月一日。  帰つて来た。大して刺戟も受けなかつたのに、夜になつて、唸 (魘) されてゐたと、佐藤君が言つた。  二月十五日。 どうしてこのやうに日記が書けぬのか? 今年になつてからどれだけ書かねばならぬことの多かつたか? それだのに何一つとして…
    2キロバイト (24,568 語) - 2019年9月8日 (日) 05:24
  • 佐藤氏と註してあるだけである。武蔵国葛飾郡小松川村の医師佐藤氏の女が既に狩谷棭斎の生父に嫁し、後又同家の女が蘭軒の二子柏軒の妾(せふ)となる。此蘭軒の妾も亦同じ家から出たのではなからうか。其名のさよをば、わたくしは茶山の簡牘(かんどく)中より始て見出した。要するに側室は佐藤氏さよと云つたのである。…
    1.54メガバイト (342,889 語) - 2024年3月25日 (月) 01:52
  • 国の諸大名、三成が謀とは、夢にも知らず、秀頼卿の命なりと心得て、大坂に駈集り、陸には馬の勢、せいせいとして九蒼を響かし、海には大船を並べ、結々として天に接し、夥しくぞ聞えける。扨城中には、軍議一決して、先づ西の丸御所御留守居佐野肥後守を追出し、毛利輝元を入れ替へ、関東方一味同心の諸侯等の人質を取…
    3キロバイト (116,548 語) - 2024年2月3日 (土) 18:43
  •  龍源 霜鬢帰来東定州 指麾此百万貔貅 幽軒不㆑出知㆓天下㆒ 江白鴎千戸侯  竺雲 静自勝時心自閑 鐘㆓天上秀㆒十眸間 滄波倒浸士峯雪 一朶芙容百億山  万里 庭宇枝安鳥漸眠 遠波送㆑数州天 主人窻置博山対 一縷吹残富士煙  正宗 兵皷声中築□降 関君延容日臨㆑窓 風帆多少載㆑詩去…
    3キロバイト (70,791 語) - 2024年2月3日 (土) 11:08
  • 略し、清正は遠く咸鏡道に進みてに二王子を擒にし、朝鮮全土忽ち我が旗風に靡きぬ。國王大いに恐れて、援を明に求む。明の大軍到れば、小早川隆景ら忽ちこれを蹄館に撃破して大いに日本男兒の面目を揚げたり。よりて明廷大いに驚愕し、行長に就いて和を求めしかば、秀吉和議の條項を提示してこれを許し、諸將を召還せり…
    291キロバイト (63,308 語) - 2024年12月29日 (日) 05:04
  • ふ事の悲しさよと、天に仰ぎ地に伏して歎き給ふが、今は何に命の惜しかるべき。早く冥土に赴きて、人々と一つ蓮にて、御目に懸らんと宣ひて、ある淵に行きて、湍の底へぞ沈み給ふ。乳母は五歳の姫君を抱きて、之も続いて沈みにけり。哀れといふも常の事、言葉に述ぶべきやうもなし。之を聞く輩、涙に咽(む)せぬはなか…
    3キロバイト (60,610 語) - 2024年2月3日 (土) 11:07
  • はさびしそうにぽつねんとひとり机にすわって書を見ていた。  剖葦(よしきり)はしきりに鳴いた。梅雨(つゆ)の中にも、時々晴れた日があって、あざやかな(みどり)の空が鼠(ねずみ)色の雲のうちから見えることもある。美しい光線がみなぎるように裏の林にさしわたると、緑葉が蘇(よみが)えったように新しい色…
    509キロバイト (98,550 語) - 2023年11月4日 (土) 14:56