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  • だまつて箸を動かしてゐる。 そろつて健康に働く家族の、 樂しい朝飯だと思へば、 あたたかい御飯の湯氣が、 幸福に、私たちの顔を打つ。 明けて行く朝、 窓ガラス越しに、林が黑い。 からからと、どこかで荷車の音。 白い御飯から、 あたたかいみそ汁から、 ほかほかと、立ちのぼる湯氣を見つめながら、 私は、さくさくと白菜をかむ。…
    2キロバイト (340 語) - 2015年7月28日 (火) 02:58
  • つもの)にすべし。相かまへて無(ぶ)さたに仕るなと、きびしくいひ付て内へ入られけるとなん。庖人(はうにん)かしこまりて、右ふなをよく炙(あぶ)りてみそ汁(しる)をもて熟くこしらへ、煮て膳部にそなへけり。扨陪膳(はいぜん)のもの是を持て基氏(もとうぢ)へすゑたり。基氏椀のふたを取てふなをみれば、よき…
    3キロバイト (53,374 語) - 2024年1月31日 (水) 13:56