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特別保護地区を指定した件 (平成十七年環境省告示第八十九号)

提供:Wikisource

鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(平成十四年法律第八十八号)第二十九条第一項の規定に基づき、蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区の区域内に次のように特別保護地区を指定したので、同条第四項において準用する同法第十五条第二項の規定により告示する。

平成十七年九月一日

環境大臣  小池百合子

一  名称

蕪栗沼特別保護地区

二  区域

蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区のうち、宮城県登米市と同県遠田郡田尻町との境界線と野谷地橋の上流側との交点を起点とし、同所から同県遠田郡田尻町の町道夜ノ森・うしぞね線を南西に進み町道真角・御堂下線との交点に至り、同所から同道路を北西に進み町道しんぽう・筒堀線との交点に至り、同所から同道路を北西に進み町道伸萠西線との交点に至り、同所から同道路を北西に進み県道河南築館線との交点に至り、同所から同道路を北進し蕪栗沼遊水地四分区囲ぎょう堤内側法面頂部との交点に至り、同所から同囲ぎょう堤内側法面頂部を東進し小山田橋との交点に至り、同所から同橋を北進し同県登米市の市道沼崎・下沼崎前線との交点に至り、同所から同道路を北東に進み市道中沼崎・沼崎前線との交点に至り、同所から同道路を北進し市道沼崎・一の曲線との交点に至り、同所から同道路を北東に進み蕪栗沼遊水地野谷地囲ぎょう堤内側法面頂部との交点に至り、同所から同囲ぎょう堤内側法面頂部を南進し、同県登米市の市道おおぞね・若生中央線との交点に至り、同所から同道路を南西に進み起点に至る線により囲まれた区域

三  存続期間

平成十七年十一月一日から平成二十七年十月三十一日まで

四  特別保護地区の保護に関する指針

㈠  特別保護地区の指定目的

蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区は、宮城県の北部に広がる平野に位置し、北上川の支流である旧迫川のはん濫原に形成された自然遊水池の沼及びその周囲の水田地帯である。

このような自然環境を反映して、マガン、オオヒシクイ、オオハクチョウ等のガンカモ類の越冬地として全国でも最大級の規模を持つ。特に「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物―レッドデータブック―鳥類」(環境省編)に記載された準絶滅危惧のマガンは、毎年二万羽以上の越冬が確認されている。ま た、絶滅危惧ⅠB類のオジロワシの越冬が確認されているほか、絶滅危惧Ⅱ類のオオタカの生息も確認されている。

㈡  特別保護地区の管理方針

イ  鳥類のモニタリング調査等を通じて、区域内の鳥類の生息状況の把握に努める。

ロ  鳥類を驚かすような人の不用意な行動、ごみの散乱等による鳥類の生息への影響を防止するため、現場の巡視、関係地方公共団体、地元NGO、地域住民等と連携協力した普及啓発活動等に取り組む。

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