春望
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白文 | 書き下し文 | 訳文 |
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國破山河在 | 国破れて山河在り | 長安(国都)は崩壊してしまったが、山や河は変わらず、 |
城春草木深 | 城内(長安)では春が訪れ草木が青く茂っている。 | |
感時花濺淚 | 時に感じては花にも涙を |
時世の悲しみを感じては花を見ても涙がこぼれおち、 |
恨別鳥驚心 | 別れを恨んで鳥にも心を驚かす | 家族との別れを恨んでは鳥の鳴き声にすら心を痛ませる。 |
烽火連三月 | 烽火 三月に連なり | 三ヶ月[1]が経ってものろし火(戦火)は消えることはなく、 |
家書抵萬金 | 家書 万金に |
家族からの手紙は万金にも値する。 |
白頭掻更短 | 白頭掻けば更に短く | 白い頭を掻けば掻くほど抜け落ち、 |
渾欲不勝簪 | まったくかんざしをさすのもたえかねそうだ。 |
脚注
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- ↑ 三月という説もあり、正確には不明である。