春望

提供: Wikisource
Jump to navigation Jump to search
白文 書き下し文 訳文
國破山河在 国破れて山河在り 長安は崩壊してしまったが、山や河は変わらず、
城春草木深 城春にして草木深し 城内(長安)では春が訪れ草木が青く茂っている。
感時花濺淚 時に感じては花にも涙を濺ぎ 時世の悲しみを感じては花を見ても涙がこぼれおち、
恨別鳥驚心 別れを恨んで鳥にも心を驚かす 家族との別れを恨んでは鳥の鳴き声にすら心を痛ませる。
烽火連三月 烽火 三月に連なり 三ヶ月[1]が経ってものろし火(戦火)は消えることはなく、
家書抵萬金 家書 万金に抵る 家族からの手紙は万金にも値する。
白頭掻更短 白頭掻けば更に短く 白い頭を掻けば掻くほど抜け落ち、
渾欲不勝簪 渾て簪に勝えざらんと欲す まったくかんざしをさすのもたえかねそうだ。

脚注[編集]

  1. 三月という説もあり、正確には不明である。