此度さし出セし曽根 拙蔵にハ、大兄よりも 色〻御咄合可被遣候。そして 此男に下の関の唐 物やに御申聞、皆〻 此拙蔵に御引合 可被遣候。三吉大夫ニ もくハ敷御申被成候得 バ、此拙蔵ハ何でも 出来ることだけハ御 定約仕候間、御国の 御為にも、よ程相成、 私の国ニもつがふよろ しく商談相立 可申候と存候。不具。 五月廿八日
九三先生 才谷 机下