坂本龍馬の手紙/慶応元年10月12日付印藤肇宛

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  二白、今夜も助大夫とのみ
  呑ており申候。
昨夜道路中
うかゞい候事件
色々相考候所、何レ
急成ハかへりて両方
の志通じかね候ヘバ、
何を申ても共に
国家をうれへ候
所より成立候論
なれば、両方の意
味が通達して
両方から心配して
其よろしきおへら
み候方よろしく、
そふなけれバ両方
より道也、義也
と論を吹合候よふニなれバ、
かへりてがいを生じ
候べく、談笑中ニ
ともに宜を
求め候よふでなけれ
バ、とても大成ハ
なりがたくと奉存候。
何レ御深慮千万
の中と奉存候。
右御報拝捧候。
 十二日              龍
印藤大兄足下
 猶けふハ船の事
 大ニ御セ話被遣候。
 御礼千万語言に
 かへかね候。
 ○いさ順助兄も
 唯今出崎時計
 御頼ニ候て御帰り
 被成候。
               再拝〻。
印藤大将軍陣下           龍
                返報入