西町蔵母ハいかゞ、定きづ かいなるべし。然レバ蔵ハ 此頃相不変一軍 四百人計 の 参謀となり、戦場ニも 鞭をとり、馬上ニて見廻 りなど仕候。事なき時ハ 自ら好て軍艦ニ乗組候て 稽古致し候。勢盛なる事 ニて候。先日もはからず あい申候て色〻大はなし致し 候。むかし西町のさハぎ などたがいニ申、実ニおもし ろし。かの方へ御申し。 かしこ。