ヘブレオ書 (ラゲ訳)

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<聖書<我主イエズスキリストの新約聖書

『公敎宣敎師ラゲ譯 我主イエズスキリストの新約聖書』公敎會、

1910年発行

〔ローマ・カトリック訳〕

ラゲ訳新約聖書エミール・ラゲ(Emile Raguet,MEP)

ヘブレオ書

第1章[編集]

1かみむかしよげんしやたちもつて、いくたびにもいくやうにもせんぞたちかたたまひしに、 2このすゑいたり、かつばんぶつよつぎて、またこれによりてつくたまひたるおんこもつて、われかたたまへり。 3かれかみくわうえいかがやきそのほんたいいんしやうましまして、おのちからことばもつて、ばんぶつたもち、つみきよめたまひて、てんおいみいつみぎたまふなり。 4かれてんしたちまさものたまへるは、なほそのたまひしみなかれらまされるがごとし。 5けだしかみかつてんしたちいづれにかくのたまひしぞ、[いはく]、「なんぢわがなり、われこんにちなんぢめり」と、またわれかれちちたりかれわれたらん」と。 6またうひごさらたまひしときのたまはく、「かみてんしみなこれれいはいすべし」、と。 7しかしててんしたちきては、「かれかぜそのししやし、ほのほえきしやとなしたまふ」とへるに、 8おんこきては、「かみよ、なんぢぎよくざよより、なんぢわうゐしやくしやくなり、 9なんぢせいぎあいふぎにくめり、ゆゑなんぢかみたるかみは、よろこびあぶらなんぢどうはいまさりてなんぢそそたまへり、」とふ。 10またいはく、「しゆよ、なんぢはじめすゑおたまへり、しかしてもろもろてんみてわざなり、 11これほろびん、れどなんぢえいそんたまひ、これみないふくごとふるびん。 12なんぢこれうはぎごとたたたまはんに、これかはるべしといへども、なんぢおなじきものにしてかはことなく、なんぢよはひをはりなかるべし」と。 13しかるにかつてんしたちいづれにむかひてか、「われなんぢてきなんぢあしだいらしむるまでわがみぎせよ」、とのたまひしことある、 14てんしことごとえきしやれいにして、たすかりよつぎくべきひとびとためえきしやとしてつかはさるるにあらずや。

第2章[編集]

1ゆゑわれへうりうすることなきやううけたまわりしところひとしほまもらざるべからず。 2てんしたちもつげられしことばすらかたくせられ、はんざいじゆうじゆんとはことごとただしきむくいけたれば、 3もしわれにしてかくおほいなるすくひなほざりにせば、いかでかのがるることをん。このすくひもとしゆよりしめされてはじまりたるに、うけたまわりしひとびとよりわれいひかためられ、 4かみまたおぼしめししたがひて、しるしきせきと、のうりよくさまざまわざと、せいれいたまものぶんぱいもつて、かのひとびとともこれほしようたまひしなり。 5けだしいまところしやうらいせかいてんしたちしたがはせたまひしにはあらず、 6あるひといづこかにしようしていはく、「ひとたれなればしゆこれきおくたまひ、ひとたれなればこれはうもんたまふぞ、 7しゆこれをしてすこしくてんしたちおとらしめ、かむらしむるにくわうえいめいよとをもつてし、みてわざうへこれて、 8ばんぶつそのあししたふくせしめたまひしなり」と。ばんぶつこれふくせしめたまひしうへは、ふくせざるものをのこたまはざりしならんに、われげんいまばんぶつこれふくするをざるなり。 9れどてんしたちすこしくおとらせられしもの、すなはちイエズスをたてまつるに、かみおんちようによりいつさいにんげんためたまはんとて、くるしみゆゑに、かむらしむるにくわうえいめいよとをもつてせられたまひしなり。 10けだしばんぶつかみために、またかみによりてつくられたるものなれば、おほくのくわうえいみちびたまへるもの、すなはかれらたすかりもとましませるものをば、よろしくくるしみもつまつたうしたまふべきは、かみおいてきたうなることなりき。 11せいらしめたまふものも、せいらるるひとびとも、ともどういつのものよりづ、ゆゑかれひとびときやうだいぶをはぢとせずしてのたまはく、 12われみなわがきやうだいたちげん、しゆうくわいうちなんぢさんびたてまつらん」と。 13またわれかれしんらいせん」と、またわれかみわれたまひしこどもとをよ」と。 14そもそもこどもけつにくいうするものなれば、かれまたこれいうたまへり。これつかさどれるもの、すなはあくまほろぼすにもつてし、 15かつおそるるがためしやうがいどれいぞくせるひとびとすくたまはんためなり。 16けだしかつてんしたちすくたまはずして、アブラハムのすゑすくたまひしかば、 17ばんじきやうだいたちるべきはずなりき、これかみみまへじひにしてちゆうしんなるだいしさいり、たみつみあがなたまはんためなりき。 18けだしおんみづかくるしみてこころみられたまひたれば、こころみらるるひとびとをもたすくるをたまふなり。

第3章[編集]

1ればせいなるきやうだいたちよ、なんぢてんよりのめしあづかりたるものなれば、われせんげん[するしんかう]のしとましまだいしさいましますイエズスの、 2あたかもモイゼがかみぜんかちゆうぎなりしごとく、おのれたまひしものちゆうぎましまことかんがみよ。 3けだしイエズスがモイゼにまさりておほいなるくわうえいくべきものとせられたまひしは、いへつくりたるものそのいへまさりてたふとばるがごとし。 4いへすべひとつくらるれども、ばんぶつよりつくたまひしはかみにてまします。 5しかしてモイゼがかみぜんかちゆうぎなりしは、しもべとして、のちげらるべきことしようせんためなるに、 6キリストはとして、かみいへちゆうぎましませり。もしきぼうによるしんらいほこりとををはりまでかたたもたば、われすなはそのいへなる。 7このゆゑせいれいのたまへるごとく、「けふなんぢそのこゑかば、 8かつあれのおいいかりときかみこころみしりしごとく、こころかたくなにすることなかれ、 9かしこにては、なんぢせんぞこころみてわれためし、四十ねんあひだわがわざたり、 10ゆゑわれそのじだいひといかりてへらく、かれらいつこころにてさまよひ、わがみちらざりき、 11ればわれいかりて、かれらわがあんそくらじとちかへり」、と。 12きやうだいたちよ、なんぢうちに、あるひしんかうあくしんありて、たまへるかみとほざからんとすることたれにもこれなからんやうちゆういせよ。 13むしろけふとなふるあひだに、ひびあひすすめて、なんぢうちつみあざむきによりてかたくなになるものなからしめよ。 14われもしはじめしんらいをはりまでけんごたもたば、キリストにあづかものられたるなり。 15すなはち「けふなんぢそのこえかば、かのいかりときごとこころかたくなにすることなかれ」とはるればなり。 16きていからせしひとびとたれなるぞ、これモイゼとともにエジプトよりでしすべてのひとならずや。 17また四十ねんあひだかみたれむかひていかたまひしぞ、つみをかしてしかばねあれのよこたへられしひとびとたいしてにあらずや。 18またわがあんそくらじとちかたまひしは、たれむかひてなるぞ、ふじゆんなりしひとびとたいしてにあらずや。 19われところによれば、かれらふじゆんためことざりしなり。

第4章[編集]

1ればわれおそるべきは、あるひそのあんそくいるおんやくそくきて、なんぢうちこれたつせざるものありとせらるることこれなり。 2われさいはひおとずれたることかれらひとしけれども、かれらきしはなしそのえきせざりしは、けるひとびとおいしんかうがつせざりしゆゑなり。 3けだししんじたるわれあんそくるべきものなり、かつて、「われいかりてかれらわがあんそくらじとちかえり」、とのたまひしがごとし。そもそもそのあんそくは、かいびやくじげふじやうじゆせしときよりれり。 4けだしあるへんなぬかきていはく、「かみなぬかそのすべてのじげふやすたまへり」と、 5またこのへんのたまはく、「かれらわれあんそくらじ」と。 6ればかのあんそくるべきひとびとなほりて、さきさいはひおとずれひとびとしんかうによりてこれらざりしがゆゑに、 7かみかくごとひさしきをて、ダヴィドをもつさらに「けふ」とさだたまひしなり。すなはち「なんぢけふそのこえかば、こころかたくなにすることなかれ」、とすではれしがごとし。 8けだしもしヨズエにしてかれらあんそくしめしならば、かみなほそののちしてのたまことなかりしならん。 9ればかみたみのこれるあんそくあり、 10かみあんそくりたるひとも、あたかかみおのじげふやすたまひしがごとく、みづかじげふやすみたればなり。 11このゆゑかのしんかうれいならひてだらくするものなからんために、われいそぎてこのあんそくことつとむべきなり。 12けだしかみおんことばきてかうのうあり、あらゆるもろはつるぎよりもするどくして、れいこんせいしんと、またくわんせつこつづゐとのさかひたつし、こころおもひこころざしとをわかつ。 13またすべざうぶつとしてかみみまへえざるはなく、そのおんめのまへにはばんぶつあかはだかにしてあらはなり、われかならそのしんぱんくべし。 14ればわれは、てんたまひたるおほいなるだいしさいすなはかみおんこイエズスをいうするがゆゑに、かたく[しんかうの]せんげんたもつべきなり。 15われいうせるだいしさいは、われじやくてんいたはたまはざるものあらずして、つみのぞくのほかばんじおいて、われおなじくこころみられたまへるものなればなり。 16ゆゑわれじひかうむらんためまたてきせつなるたすけとなるべきおんちようみいださんために、はばかりなくおんちようぎよくざいたたてまつるべし。

第5章[編集]

1けだしすべだいしさいひとうちよりえらまれ、かみくわんすることきてひとびとためくもつしよくざいいけにへとをささぐるのにんけ、 2みづからもじやくてんかこまれたるものなれば、らざるひとまよへるひとおもひことざるべからず。 3これりて、たみためすがごとく、おのためにもまたしよくざいささげものすべきなり。 4またかみされたることアアロンのごとくならずしては、なにびとこのたふとくらゐみづかものなし、 5かくごとく、キリストもだいしさいたらんとしてみづかすすたまひしにはあらず、これむかひて、「なんぢわがなり、われこんにちなんぢめり」とのたまひしもの、これたまひしなり。 6へんまた、「なんぢかぎりなくメルキセデクのごとしさいなり」、とのたまひしがごとし。 7すなはちキリストはにくしんましまししときおのれよりすくたまふべきものにむかひて、きたうこんぐわんとをささぐるに、おほいなるさけびなみだとをもつてしたまひしかば、そのうやうやしさによりてききれられたまへり。 8かつかみの)おんこましましながら、たまひしくるしみによりてじゆうじゆんまなたまひ、 9まつたうせられたまひて、したがたてまつすべてのひとえいゑんたすかりもとり、 10かみよりメルキセデクのごとだいしさいしようせられたまひしなり。 11われはこれにきてかたるべきことおほけれども、なんぢくににぶりたれば、あきらかかたし。 12けだしなんぢときひさしきよりすれば、けうしともるべきを、さらかみおんことばしよほをしへらるるをえうし、かたしよくもつならで、ちちえうするものれり。 13そもそもちちえうするものみどりごなれば、をしへにたつすることず、 14かたしよくもつおとなのもの、すなはくわんしふによりてよしあしべんべつするにじゆくたつせるひとびとのものなり。

第6章[編集]

1ればわれは、キリストにくわんするをしへしよほきて、せるわざよりのかいしんかみおけしんかう2およしよせんれいあんしゆれいししやふくくわつえいゑんしんぱんとうくわんするをしへどだいふたたきづことずして、なほくわんぜんなることすすまん、 3かみゆるたまはばわれこれすべし。 4けだしひとたびらされて、てんたまものあじはひ、せいれいぶんぱいにもあづかり、 5かつかみおんことばらいせせいりよくとをあじはひながら、 6だらくしたるひとびとは、おのつみとしてかみおんこふたたじふじかけ、これはづかしたてまつものなれば、さらかいしんするやういつしんせらるることず。 7すなはつちしばしばそのうへふりあめすひいれて、たがやひとえきすべきくさしやうずれば、かみよりしゆくふくくといへども、 8いばらあざみとをしやうずれば、てられてのろはるるにちかく、そのはてかるべきのみ。 9しあいなるものよ、われふといへども、なんぢきてはなほくしてたすかりちかからんこときぼうす。 10けだしかみは、なんぢかつせいとたちきようきふし、いまなほきようきふしつつあるに、なんぢわざなんぢみなたいしてあらははししあいとをわすたまごとき、ふぎなるものにはましまさず。 11われのぞところは、なんぢおのおのきぼうまつたうするまで、しじゆうどうやうはげみあらはし、 12たいまんながれずして、しんかうにんたいとをもつてやくそくよつぎるべきひとびとならものらんことこれなり。 13けだしかみアブラハムにやくたまひしときおのれよりおほいにしてしてもつちかふべきものなきがゆゑに、おんみづからをして、ちかひて、 14いはく、「われしゆくしてなんぢしゆくせん、ふやしてなんぢふやさん」と。 15かくてアブラハムにんたいもつまちおんやくそくことたり。 16すなはひとびともつとおほいなるものをしてちかひ、またほしようちかひそのいつさいろんけつす。 17かくごとく、かみやくそくよつぎたるひとびとむかひて、そのきていへんぜざることなほじふぶんしめさんとて、ちかひくはたまひしなり。 18これそなへられたるきぼうとらへんとしてよりすがたてまつりたるわれに、かみいつはたまあたはざるふたつうごかざることもつて、もつとつよなぐさめさせたまはんためなり。 19このきぼうは、あんぜんにしてけんごなるたましひいかりとしてわれこれたもち、 20さらにイエズスがかぎりなくメルキセデクのごとだいしさいられて、われためせんくとしてたまひしまくやうちまでも、[このきぼうは]るものなり。

第7章[編集]

1けだしこのメルキセデクはサレムのわうさいじやうかみしさいにして、アブラハムがわううちかちてかへれるをむかへ、これしゆくふくせしかば、 2アブラハムかれぶんどりとりものの十ぶんいちわけあたへたり。メルキセデクのけば、まづわうにして、つぎにサレムのわうすなはへいわわうなり。 3かれちちなくははなくけいづなく、そのはじめもなくよはひをはりもなく、かみおんこあやかかりてえいきゆうしさいとしてそんす。 4なんぢそせんアブラハムが、しゆなるぶんどりものじふぶんいちをもあたへしひとの、いかおほいなるかをかんがみよ。 5そもそもレヴィのしそんうちしさいしよくくるひとびとは、たみより、すなはおなじくアブラハムのこしよりでたるものなるも、おのきやうだいたちよりじふぶんいちことを、りつぱふによりてめいぜられたるなり。 6しかるにかのしさいたちちすぢあらざるものは、アブラハムよりじふぶんいちりて、やくそくかうむりしそのひとしゆくふくせり。 7おとれるものまされるものしゆくふくせらるるはもちろんなり、 8いまじふぶんいちくるひとびとは、するものなれど、かのときけしは、けるものとしてしようせられしものなり。 9かくじふぶんいちくるところのレヴィも、アブラハムにおいじふぶんいちおさめたりとはるべきなり、 10はメルキセデクこれひしとき、レヴィなほそのちちこしりたればなり。 11たみはレヴィぞくしさいしよくもとりてりつぱふけたれば、もしひとくわんぜんならしむることレヴィのしさいしよくによりしならば、アアロンのごときとはれずして、にメルキセデクのごとしさいおこひつえういづこにかりし。 12すなはしさいしよくうつりたらんには、りつぱふまたまさうつるべきなり。 13これことはれたるひとは、かつさいだんつかへしものなきぞくでたり。 14けだしわれしゆがユダぞくよりたまひしことあきらかにして、モイゼはこのぞくきて、ひとつしさいくわんすることはざりき。 15かくてメルキセデクにたるしさい16すなはにくてきなるおきてりつぱふによらず、ふきうなるせいめいちからによりててられたるしさいおこことあらば、りつぱふいてんなおさらあきらかなり。 17は、「なんぢかぎりなくメルキセデクのごとしさいなり」としようせられたればなり。 18そもそもさきおきてはいせらるるは、そのよわくしてえきなきによりてなり。 19けだしりつぱふなにごとをもくわんぜんいたらしめず、ただわれもつかみちかづきたてまつるべき、なほきぼうらしめしのみ。 20しかこれちかひなくしてられしにあらず、すなはしさいちかひなくしててられたれど、 21イエズスはちかひもつて、すなはち、「しゆちかたまへり、とりかへたまことなかるべし、なんぢかぎりなくしさいなり」とのたまひしものによりててられたまひしなり。 22これによりてイエズスは、まされるけいやくしようしやられたまへり。 23またしさいもつさまたげられて、えずしさいたるあたはざるがゆゑに、てられしものかずおほし、 24れどイエズスはかぎりなくそんたまふによりて、ふきうしさいしよくいうたまふ。 25ゆゑひとためとりなしさんとてつねたまひ、おのれによりてかみちかづきたてまつひとびとまつたすくふことをたまふ。 26けだしわれかかだいしさいいうすることしたうなりき、すなはせいにして、つみなく、けがれなく、ざいにんとほざかりて、てんよりもたかくせられ、 27だいしさいごとく、ひびまづおのつみためつぎたみつみためいけにへささぐるをえうせざるものたるべし。けだしおのれささげてこれたまひしことひとたびのみ、 28りつぱふてししさいじやくてんあるひとびとなるに、りつぱふのちなるちかひことばてしは、かぎりなくくわんぜんましまおんこなればなり。

第8章[編集]

1いまところえうてんこれなり、すなはわれいうするだいしさいてんおいしだい[なるみいつ]のぎよくざみぎたまひ、 2せいじよえきしやにして、ひとてしにはあらでしゆたまひし、まことまくやえきしやにてまします。 3それすべだいしさいてらるるは、くもついけにへとをささげんためなれば、かれまたかならささぐべきなにものかをいうたまはざるべからず。 4もしちじやうたまはばしさいたまはざるべし、りつぱふしたがひてくもつささぐるひとびとすでにあればなり。 5このひとびとは、ざいてんじぶつうつしおよかげほうじするのみ、あたかもモイゼがまくやつくらんとせしときげられしがごとし、いはく、「よ、なにごとやまおいなんぢしめされしもけいしたがひてこれせ」と。 6れどわれだいしさいげんなほせいえきたまひしは、なほやくそくもつほしようせられたる、なほけいやくちゆうかいしやたるにおうじてなり。 7けだしかのだいいちけいやくけつてんなかりせば、だい二のものをつるよちなかるべしといへども、 8[かみ]ひとびととがめてのたまひけるは、「しゆのたまはく、よ、きたらんとす、しかしてわれイスラエルのいへうへまたユダのいへうへしんやくまつたうすべし、 9これかれらせんぞをエジプトのよりすくひいださんとてそのりしときこれししやくごときものにあらず、けだしかれらわれやくとどまらざりしかば、われまたかれらかへりみざりき、としゆのたまへり。 10すなはしゆのたまはく、かののち、イスラエルのいへてんとするやくこれなり、わがりつぱふそのせいしんき、これそのこころかきしるさん、しかしてわれかれらかみり、かれらわれたみるべし。 11またおのおのそのちかものそのきやうだいをしへて、しゆれとことあらじ、ちひさものよりおほいなるものいたるまでことごとわれるべければなり。 12けだしわれかれらふぎあはれみ、かつそのつみきおくせざるべし」と。 13しんのたまへば、さきのものをきゆうとしたまひしなり、きゆうにしてらうすいせるものはほろびちかし。

第9章[編集]

1そもそもさきやくにははいれいきていあり、ぞくするせいじよありき。 2すなはだい一のまくやつくり、これとうだいつくゑそなへぱんりて、これせいじよふ。 3まただい二のまくうしろしせいじよまくやありて、 4そのうちに、きんかうだいぜんめんきんせたるけいやくひつり、そのひつうちには、マンナをれたるきんつぼと、ざしたりしアアロンのつゑと、けいやくふたつせきへうり、 5なほそのひつうへに、しよくざいしよおほへくわうえいの[二]ケルビムありしが、これきてはいまちくいちふにおよばず。 6これものそなはることかくごとくにして、だい一のまくやにはれいはいおこなしさいたちつねれども、 7だい二のまくやには一ねんいちどだいしさいのみり、しかおのためまたたみふちざいためささぐるたざることなかりき。 8これせいれいが、だい一のまくやそんするあひだは、せいじよみちいまだひらけざるをしめたまゆゑんにして、 9げんじためぜんぺうなり。すなはくもついけにへとはささげらるといへども、これものれいはいしやをしてそのりやうしんをもくわんぜんならしむるあたはず、 10ただかいせいときまでまうけられたるいんしよくぶつしゆじゆあらひきよめにくしんじやうおきてとどまれり。 11しかるにキリストは、しやうらいめぐみだいしさいとしてきたたまひ、さらひろく、さらくわんぜんにして、ひとらざる、すなはこのざうぶつならざるまくやて、 12やぎこうしもちひず、おのもつひとたびせいじより、ふきうあがなひさせたまひしなり。 13けだしやぎうしおよわかめうしやきばひそそことは、けがれたるひとびとを、にくしんじやうおいきよめてせいとするものなれば、 14いはんせいれいもつて、おのけがれなきかみささたまひしキリストのおんちは、たまへるかみつかたてまつらしめんために、せるわざよりわれりやうしんきよむべきをや。 15ゆゑにキリストはしんやくちゆうかいしやましまして、しのぎてさきやくもとをかされたるあやまちあがなひ、されたるひとびとえいゑんよつぎやくそくさせたまふなり。 16ゆゐごんしよあるときゆゐごんしやえうす、 17ゆゐごんしよひとしてのちかうりよくあり、ゆゐごんせるひとぞんめいせるあひだは、いまそのかうあらざればなり。 18ればだい一のやくも、なくしててられしにはあらず、 19けだしモイゼ、りつぱふによれるおきてことごとたみいちどうよみかせしのちひいろ、ヒソッポとともこうしやぎみづとをり、りつぱふまきものいつぱんたみとにそそぎて、 20ひけるは、これかみなんぢめいたまへるやくなる、と、 21またまくやすべてのさいきとにもおなじくそそぎたり。 22かくりつぱふしたがひては、ほとんいつさいのものもつきよめられ、ながことなくしてはゆるさるることなし。 23ればざいてんじぶつかたどりたるものすら、によりてきよまれば、ざいてんじぶつそのものは、これまさいけにへによりてきよめられざるべからず。 24けだしイエズスのたまひしは、しんじつのもののすがたぎざる、にてつくられしせいじよにはあらず、てんそのものたまひて、いまわれために、かみおんめのまへまみえたまふなり。 25まただいしさいのもののちてねんねんしせいじよるがごとく、しばしばおのれささたまはんとにあらず、 26しからずんば、かいびやくいらいしばしばくるしみたまふべかりしなり。れどいますゑあたりて、おのれぎせいとしてつみほろぼさんために、ひとたびあらはたまひしなり。 27かくひとひとたびしてしかのちしんぱんあることさだまれるがごとく、 28キリストもおほくのひとつみあがなはんとてひとたびささたまひ、これたてまつひとびとすくはんために、ふたたつみはずしてあらはたまふべし。

第10章[編集]

1そもそもりつぱふは、しやうらいめぐみかげのみをいうして、じぶつしんかたちいうせざるがゆゑに、まいねんえずおないけにへささげて、さいだんちかづくひとびとくわんぜんならしむることは、けつしてあたはざるなり。 2しからずんば、まつひとびといつたんきよめられては、またつみいしきなかるべければ、まつりささぐることむべかりしなり。 3れどかのまつりおいねんねんつみねんするは、 4うしやぎとのもつてしてはつみのぞことあたはざるがゆゑなり。 5ればキリストたまひしときのたまひけるは、「しゆよ、いけにへささげものとをいなみてにくたいわれそなたまへり、 6はんさいざいさいとはみこころかなはざりしをもつて、 7われへらく、たまへ、まきものはじめわれきてかきしるしたれば、かみよ、われみむねおこなはんためきたれり」、と。 8はじめには、「しゆよ、いけにへささげものはんさいざいさいとをいなたまひて、りつぱふしたがひてささげらるるものはみこころかなはざりき」、とのたまひて、 9のちには「かみよ、たまへ、われみむねおこなはんためきたれり」、とのたまへば、これはじめことはいしてそのつぎことたまふなり、 10このみむねゆゑにこそ、イエズス、キリストのおんからだひとたびささげられしにりて、われせいられしなれ。 11しさいは、すべひびちてせいえきおこなひ、いつつみのぞあたはざるおないけにへささぐれども、 12このだいしさいつみためひとついけにへささたまひて、かぎりなくかみおんみぎし、 13かくてきおのあしだいられんことたまふなり。 14せいられたるひとびとを、いつささげものもつかぎりなくまつたうしたまひたればなり、 15せいれいまたこれわれしようたまふ。けだしさきには、 16しゆのたまはく、かののちてんとするやくこれなり、わがりつぱふかれらこころあたへ、これそのせいしんかきしるさん」、とのたまひてのち17われもはやかれらつみふぎとをきおくせざるべし」、とのたまひしなり。 18これゆるしありたるうへは、つみためささげものえてこれあることなし。 19ればきやうだいたちよ、われはイエズスのおんちにより、 20イエズスのおのにくなるまくわれひらたまひし、あらたにしてけるみちよりせいじよるべきことかくしんし、 21かつかみいへつかさどだいしさいいうするものなれば、 22こころあしれうけんよりすすがれ、きよみづあらはれて、まごころくわんぜんなるしんかうとをもつこれちかづきたてまつり、 23かくことしてわれきぼうせんげんたもつべし、やくたまひしものしんじつにてましませばなり。 24またたがひかへりみてしんあいぜんげふとをあひはげまし、 25あるひとびとれたるがごとくにあつまりことなく、むしろあひすすめて、ちかづくをるにしたがひていよいよはげむべきなり。 26けだしわれすでしんりちしきけたるのちことさらつみをかさば、のこところもはやつみあがないけにへあらずして、 27ただおそおそしんぱんことと、てきたいするものやきつくすべきはげしさとのみ。 28モイゼのりつぱふやぶりたるひとすら、二三にんしようげんによりてようしやなくするなれば、 29ましかみおんこふみつけ、おのりてもつせいられしやくべつしし、おんちようたませいれいぶじよくくはへたるひとくべきけいばつきびしさの、いかばかりなるかをおもへ。 30ふくしゆうわがことなり、われむくゆべし」とのたまひ、またしゆそのたみしんぱんすべし」とのたまひしものたれなるかはわれれるところなり。 31おそるべきかなたまへるかみみてかかこと32なんぢさきらされつつ、くるしみおほいなるたたかひしのびたりしつゐさうせよ。 33すなはあるひぶじよくくわんなんとをもつひとみものられ、あるひかかことへるひとびとともりたりき。 34けだししうじんうへをもおもひり、またおのたちまさりたるえいそんたからいうせるをりて、われざいさんうばはるるをもよろこびてしのびたるなり。 35ればおほいなるむくいべきなんぢきぼううしななかれ。 36すなはかみみむねおこなひてやくそくのものをために、なんぢひつえうなるはにんたいなり。 37けだしきたらんとするものやがきたたまふべく、えんいんたまことあらじ。 38わがぎじんしんかうによりてく、もしみづかしりぞかばわがこころかなはざるべし。 39われほろびいたらんとしてしりぞものあらず、たましひんとしてしんかうするものなり。

第11章[編集]

1そもそもしんかうきぼうすべきじぶつほしようえざるじぶつしようこなり、 2けだしこじんこれもつかうひやうたり。 3しんかうりてわれは、せかいかみいちごんにてくみたてられ、げんゆるものがゆるものよりなりいでざりしことをさとる。 4しんかうりてアベルは、カインのそれまされるいけにへかみささげ、しんかうりてぎじんたるほしようけ、かみそのささげものほしようたまひ、かれしんかうりてしてもなほものいふなり。 5しんかうりてヘノクは、ざらんためうつされ、かみこれうつたまひしにりてみいだされざりき、いてんまへかみみこころかなへることしようせられたればなり。 6しんかうなくしてはかみみこころかなふことあたはず、けだしかみちかづきたてまつひとは、かならずやかみそんざいしてこれもとたてまつひとびとむくたまものなることしんぜざるべからず。 7しんかうによりてノエは、いまえざることがらきてもくじかうむり、かしこみてかぞくすくはんためはこぶねつくり、これもつひとつみし、そのしんかうれるよつぎられたり。 8しんかうりてアブラハムは、うけぐべきづべしとのめししたがひ、いづこくべきかをらずしてたちでたり。 9かれやくそくおいたこくにあるがごとく、おなやくそくあいつぐべきイザアク、ヤコブとともまくやめり、 10かみそのせつりつしやけんちくしやいただける、きそあるとくわいてばなり。 11しんかうりてサラも、うまずめにしてよはひぎたるにたねやどちからたり、これやくたまへるものちゆうじつましまことしんじたるがゆゑなり、 12かくひとりより、しかすでせるにひとしきものよりでしひとそらほしごとおびただしく、うみべまさごごとかぞがたし。 13かれらみなしんかうしたがひ、やくそくのものをけずしてしたれども、はるかのぞみてこれしゆくし、ちじやうおいおのれたびびとたりきりうにんたることせんげんせり。 14かたひとびとは、これほんごくもとむることしめものなり。 15もしそのおもへるところかつでたるほんごくならば、またかへときもありしならん、 16れどかれらは、いまひとしほきもの、すなはてんの[ほんごく]をしたひしなり、ゆゑかみかれらかみばるるをはぢとしたまはず、かれらためとくわいそなたまひたればなり。 17しんかうりてアブラハムは、こころみられしときイザアクをささげたり、そのささげたりしは、やくそくかうむりたりしひとりごにして、 18かつて「なんぢしそんとなへらるるはイザアクによるべし」とはれしそのものなりき。 19すなはかれへらく、かみしたるひとびとをもふくくわつせしむるをたまふなりと、しかしてぜんぺうとしてそのかへしあたへられたり。 20しんかうりてイザアクは、しやうらいこときてヤコブとエザウとをしゆくふくせり。 21しんかうりてヤコブは、のぞみてヨゼフのたちおのおのしゆくふくし、つゑかしらりてれいはいせり。 22しんかうりてヨゼフは、のぞみてイスラエルのしゆつたつおもはしめ、おのがいこつきてめいくだせり。 23しんかうりてモイゼは、うまれてみつきあひだふたおやによりてかくされたり、これそのうつくしきをたるがゆゑにして、かれらこくわうめいれいおそれざりき。 24しんかうりてモイゼは、せいちやうしてファラオンのむすめたることいなめり、 25すなはつみによれるざんじくわいらくよりも、むしろかみたみともなやむことをえらみ、 26キリストのちじよくもつてエジプトのたからまされるとみとせり、はうしうながたればなり。 27しんかうりてかれは、こくわういかりおそれずしてエジプトをれり、すなはえざるところるがごとくにしてにんたいせしなり。 28しんかうりてかれすぎこしいはひ、またちやうしほろぼせるものかれられざらんため、[こひつじの]そそれいおこなへり。 29しんかうりてかれらは、こうかいくがごとくにしてわたれり、エジプトひとこれこころみておぼれたりき。 30しんかうりてエリコのじようへきは、なぬかあひだめぐられてくずれたり。 31しんかうりてしやうふラハブは、たんていしやこんせつせつたいせしかば、しんじやともにはほろびざりき。 32このほかわれなにをかはん、ゲデオン、バラク、サムソン、イエフテ、ダヴィド、サムエルおよよげんしやたちことべんにはときらざるべし。 33しんかうりてかれらは、くにぐにち、おこなひ、やくそくかうむり、ししくちふさぎ、 34いきほひし、つるぎやいばのがれ、よわきをつようせられ、いくさいさましきものりていはうじんぢんやぶり、 35ふじんそのしたりしものふくくわつもつかへしあたへられ、あるひとびとひきさかれて、すぐれたるふくくわつためのがるることがへんぜず、 36あるひとびとぶじよくちやうちやくうへほばくにふごくひ、 37いしなげうたれ、のこぎりにてかれ、ためされ、つるぎにてころされ、ひつじやぎけがわまとひてばんじけつぼうし、められなやまされてるらうせり。 38このひとびとくにへざりしに、かれらあれちやまに、ほらおよあなうちさまよひしなり。 39かれらみなしんかうしようやうたれども、やくそくのものをばざりき。 40これかみわれためさらよろしきことはかたまひて、われともにならではかれらまつたうせられざらんためなり。

第12章[編集]

1ればわれも、おびただしきしようにんくもかこまれたれば、いつさいまとへるつみとをおろして、 2われしんかうしどうしやましまくわんせいしやましますイエズスにかんがみつつ、にんたいもつわれそなはれるしようぶはしるべし。すなはちイエズスはかつて、おのれそなはれるよろこびへて、はづかしめいとはず、じふじかしのたまひ、しかしてかみぎよくざみぎたまふ。 3なんぢみておのこころよわらざらんために、おのれたいするあくにんのさしもはなはだしかりしはんかうしのたまひしものくわいそうせよ。 4けだしなんぢつみむかひてたたかふに、いまながほどていかうせしことなし。 5なんぢまたおけるがごとくにげらるるすすめわすれたり。いはく、「わがよ、しゆこらしめおろそかにすることなく、これらされたてまつときことなかれ、 6しゆそのいつくしたまひとらし、すべとしてたまものむちうたまへばなり」と。 7なんぢこらしめしのべ、かみなんぢたいたまふは、あたかこどもおけるがごとし。たれちちらされざるあらん、 8なんぢもしすべてのひとくるこらしめほからば、これしせいじにしてせいしあらざるべし。 9かつわれにくしんちちらされて、なほこれそんけいしつつありしものを、いわんれいちちにはきふくしてせいめいべきにあらずや。 10にくしんちちは、すくなひかずあひだこころままわれらしたるに、れいちちらしたまふは、おのせいとくかうむらしめてわれえきたまはんためなり。 11すべこらしめそのたうじりては、よろこばしくえず、かなしきがごとくなれども、のちにはこれもつたんれんせられたるひとに、へいおんなるむすぶものなり。 12ればなんぢえたるよわりたるひざてよ、 13たれあしなえてふみはずことなく、むしろいやされんためおのれあしぶみなほくせよ。 14なんぢすべてのひとわがふし、せいとくつゐきうせよ、これなくてはたれしゆたてまつことじ。 15なんぢちゆういして、ひとりおんちようよりしりぞことなく、いかなるにがにもあれ、はえいでてさまたげし、おほくのひとけがすことなからしめ、 16ひとりたりとも、しよくもつためちやうしけんりしエザウのごとく、しつうしやふけいしやことなからしめよ。 17けだしかれが、のちしゆくふくがんことのぞみしもしりぞけられ、なみだもつくわいふくもとめたれどそのよちざりしは、なんぢるべきところなり。 18なんぢちかづけるは、べきやまゆるくろくもくらやみはやて19らつぱおとまたことばこゑにはあらず。かのこゑきしひとびとは、ことばおのれかたられざらんことねがへり。 20けだしけものすらも、やまれなばいしなげうたるべしとめいぜられたるをしのず、 21ゆるものはなはおそろしくして、モイゼも、われおそれをののけり、とへり。 22しかるになんぢちかづきたるは、シヨンのやまと、たまへるかみみやこなるてんのエルザレムと、おくまんてんしよろこばしきしゆうくわいと、 23てんそのしるされたるちやうしけうくわいと、ばんみんしんぱんしやましまかみと、まつたうせられしぎじんたちれいと、 24しんやくちゆうかいしやましますイエズスと、アベルのまさりてものいそそがるることこれなり。 25なんぢつつしみて、ものいたまふをいなむことなかれ。けだしかれらちじやうものいたまへるをいなみてのがれざりしなれば、ましてんよりものいたまふをしりぞくるわれのがるべけんや。 26かのときそのこゑうごかしたりしに、いまやくしてのたまはく、「われただをのみならずてんをもなほひとたびうごかさん」と。 27かくごとく「なほひとたび」とのたまへるは、しんどうせざるじぶつえいそんせんために、しんどうせしじぶつの、つくられたるものとしてすたるべきをしめたまふなり。 28ればしんどうせざるくにけたるがゆゑに、われかんしやたてまつりて、みこころかなやうおそかしこみてかみつかまつるべし。 29これわれかみやきつくにてましませばなり。

第13章[編集]

1なんぢあひだきやうだいてきさうあいあるべし。 2またりよじんせつたいすることわするるなかれ、あるひとびとは、これによりてらずらずてんしたちやどしたり。 3しうじんおもひること、わがともしうじんたるがごとく、おのれにくしんにあるをおもひてくらうせるひとおもひるべし。 4こんいんばんじおいたふとかるべし、またねどこけがさるべからず、かみしつうしやおよかんいんしやしんぱんたまふべければなり。 5ぎやうじようおいては、きんせんむさぼらず、げんところもつまんぞくせよ。けだしかみおんみづかのたまはく、「われなんぢはなれず、またなんぢてじ」と。 6ればわれしんらいもつて、「しゆほじよしやにてまします、われおそれじ、ひとわれなにをかさん」、とふことをるなり。 7なんぢかみおんことばかたりしけうどうたちきおくし、そのよはひをはりかんがみてそのしんかうならへ。 8イエズス、キリストはきのふけふどういつましまして、よよにもまたしかり。 9なんぢさまざまさまざまことなるをしへまよはさるることなかれ。おんちようもつこころかたむるは、これもつとことにして、よりすがれるひとびというえきならざりししょくもつもつてすべきにはあらず。 10われさいだんあり、まくやつかふるひとびとは、このさいだんよりしよくするけんいうせず、 11けだしけものつみために、だいしさいによりてせいじようちたづさへらるれども、むくろぢんそとかる。 12イエズスが、おのれもつたみせいとならしめんためもんぐわいくるしみたまひしもこのゆゑなり。 13ればわれぢんでて、イエズスのちじよくになひおんもといたたてまつるべし、 14けだしわれここにては、えいそんするとくわいいうせずして、みらいのものをもとむ。 15これもつわれは、かれによりて、えずさんびまつりすなはみなとなふるくちびるかみささぐべし。 16じぜんおよほどこしすをわするるなかれ、かかまつりもつてこそかみみこころかなへばなり。 17なんぢおのけうどうしたがひてこれきふくせよ、かれらなんぢれいこんきて、みづかほうこくめあるものとしてけいかいすればなり。これかこちながらにずして、よろこびてことさせよ、かこちながらにすはなんぢえきあらざればなり。 18われためいのれ、われが、ばんじきてよろしくおこなはんことほつして、りやうしんいうせるをかくしんすればなり。 19しかせんことを、なほせつこひねがふは、すみやかなんぢかへされんためなり。 20ねがはくはえいゑんやくおんちよりて、ひつじだいぼくしやにてましまわがしゆイエズス、キリストを、よりふくくわつせしめたまひしへいわかみ21みむねおこなはしめんために、なんぢすべてのぜんじくわんぜんならしめ、みまへおいみこころかなところを、イエズス、キリストによりて、なんぢうちたまはんことを。くわうえいよよこれす、アメン。 22きやうだいたちよ、わがすすめことばれよ、けだしわれかんたんかきおくれり。 23われきやうだいチモテオははうめんせられしとれ、かれもしすみやかきたらば、われかれともなんぢんとす。 24すべなんぢけうどうせいととによろしくつたへよ。イタリアのきやうだいたちなんぢよろしくとへり。 25ねがはくはおんちようなんぢいちどうともらんことを、アメン。