コリント前書 (ラゲ訳)

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<聖書<我主イエズスキリストの新約聖書

『公敎宣敎師ラゲ譯 我主イエズスキリストの新約聖書』公敎會、

1910年発行

〔ローマ・カトリック訳〕

ラゲ訳新約聖書エミール・ラゲ(Emile Raguet,MEP)

コリント前書

第1章[編集]

1かみおぼしめしりてイエズス、キリストのしとされたるパウロ、ならびきやうだいソステネス、 2コリントにかみけうくわいすなはちキリスト、イエズスにおいせいとせられせいとされたるひとびとおよかれらところわれところいづれのところにもりて、わがしゆイエズス、キリストのみなべるひとびといちどうに[しよかんおくる]。 3ねがはくはわがちちにてましまかみおよしゆイエズス、キリストよりおんちようへいあんとをなんぢたまはらんことを。 4キリスト、イエズスにおいなんぢたまはりたるかみおんちようきて、われえずなんぢためわがかみかんしやたてまつる。 5なんぢかれおいて、すべてのをしへすべてのちしきなにものにもめるものとなりたればなり。 6けだしキリストのしようめいなんぢうちかたくせられたれば、 7なんぢいかなるおんちようにもくるところなくして、わがしゆイエズス、キリストのあらはたまふをてるなり。 8かみなんぢをはりまでけんごならしめ、むざいにしてわがしゆイエズス、キリストのかうりんいたらしめたまふべし。 9そのおんこにてましまわがしゆイエズス、キリストにくみすべく、なんぢたまへるかみは、しんじつにてましませばなり。 10きやうだいたちよ、わがしゆイエズス、キリストのみなによりてわれなんぢくわんこくす、なんぢみなところおなじうして、そのあひだぶんれつあることなく、どういどうせつまつたあひいつちせんことを。 11けだしわがきやうだいたちよ、クロエのいへひとびとよりはうきたりしところれば、なんぢあひだに[しゆじゆの]さうろんあるよし12われこれはんに、なんぢおのおのわれはパウロのもの、われはアポルロのものわれはケファのもの、われはキリストのものなりとふ。 13キリストあにぶんかつせられたまひしものならんや、パウロはなんぢためじふじかけられしか、あるひなんぢはパウロのりてせんせられしか。 14われなんぢうち、クリスポとカヨとのほかたれをもせんせざりしことかみかんしやす、 15ればひとりわがによりてせんせられたりとものはあらじ。 16なほステファナのいつかをもせんしたれど、そのほかにはわれひとせんしたるをらざるなり。 17けだしがキリストよりつかはされしは、せんするためあらずしてふくいんつたへんためなり。しかことばちゑもつてすべきにあらず、これキリストのじふじかむなしくならざらんためなり。 18けだしじふじかことばほろぶるひとにはおろかなることなれども、すくはるるものすなはわれにはかみだいのうなり。 19かきしるして、「われちしやちゑほろぼし、けんじやかしこさをそこなはん」、とあればなり。 20このちしやいづこにかる、りつぱふがくしやいづこにかる、ろんしやいづこにかる。かみこのならしめたまひしにあらずや。 21けだし[のひと]はそのちゑもつて、かみぜんち[のわざ]においかみみとめざりしかば、かみせんけうもつしんじやすくふをしとしたまへり。 22すなはちユデアじんしるしもとめ、ギリシアじんちゑたづぬるに、 23われじふじかけられたまへるキリストをのべつたふるなり。これユデアじんりてはつまづくもの、ギリシアじんりてはなることなれども、 24されしユデアじんおよびギリシアじんりてはかみたいのうかみちゑたるキリストなり。 25かみなるところひとよりもさとく、かみよわところひとよりもつよければなり。 26きやうだいたちよ、なんぢされしものよ、にくれるちしやおほからず、いうりよくしやおほからず、たふとものおほからず、 27かえつちしやはづかしめんとて、かみおろかなるところたまひ、つよところはづかしめんとて、かみよわところたまひ、 28げんところほろぼさんとて、かみいやしきところないがしろにせらるるところところをばたまひしなり。 29これなにびとみまへおいたかぶらざらんためなり。 30なんぢかみりてこそ、われちゑせいせいあがなひとにたまひしキリスト、イエズスにるなれ。 31これかきしるされたるごとく、「ほこものしゆおいほこらん」ためなり。

第2章[編集]

1きやうだいたちよ、われなんぢいたりしときかうしようなるだんわあるひちゑもたらして、かみしようめいなんぢげしにあらず。 2けだしわれなんぢうちおいてイエズス、キリスト、しかじふじかけられたまひたるそれほかは、なにをもるをしとせず、 3なんぢうちりて、よわくしてかつおそれ、かつおほいにをののものなりき。 4またわがだんわわがせんけうひとくつぷくせしむるじんちことばらずして、せいれいおよたいのうあらわすにりき。 5これなんぢしんかうにんげんちゑらずして、かみたいのうらんためなり。 6しかれどもくわんぜんなるひとびとうちおいては、われちゑことかたる。ただこのちゑあらず、このおけほろぶべきくんしゆたちちゑあらず、 7かたところかみふかしぎなるちゑにして、すなはち(ながく)かくれたりしもの、かみよよさきだちてわれくわうえいとしてよていたまひしものなり。 8このくんしゆたちひとりこれらざりき。けだしりたりしならば、かれらけつしてくわうえいしゆじふじかけざりしならん。 9しかるにかきしるされしごとく、かみこれあいたてまつひとびとそなへたまひしことこれず、みみこれかず、ひとこころにものぼらざりしを、かみおのれいもつわれあらはしたまひしなり、 10れいかみふかところいたるまでばんじみとほたまへばなり。 11けだしひとことは、そのひとれいほかに、いかなるひとこれるべき。かくごとかみことまたかみれいほかこれものなし。 12われけしはこのれいあらず、かみよりたまれいにして、かみよりわれたまはりたることらんためなり。 13またわれこれかたるにあたりて、じんちをしふることばもつてせず、れいをしたまところもつてして、れいてきじぶつれいてきじぶつひきあはするなり。 14しかるににくてきじんぶつかみれいことうけいれず、これれいてきぜひすべきものなれば、かれりてはおろかえてこれさとことあたはざるなり。 15しかるにれいてきじんぶつばんじぜひして、おのれたれにもぜひせられず。 16けだしたれしゆねんりてこれさとものあらんや、われはキリストのねんいうたてまつる。

第3章[編集]

1きやうだいたちよ、われさきれいてきじんぶつたいするがごとくにしてなんぢかたことあたはず、にくてきじんぶつすなはちキリストにおけせうにかたるがごとくにして、 2なんぢちちましめ、かたしよくもつあたへざりき。これそのときなんぢいまこれかなはざりしゆゑなりしが、なんぢいまなほにくてきじんぶつなるをもつこれかなはざるなり。 3すなはなんぢあひだねたみあらそひとあるは、これにくてきにしてひとごとあゆむにあらずや。 4あるひとわれはパウロのものなりとふを、ひとわれはアポルロのものなりとへば、なんぢなほひとたるにあらずや。らばアポルロなにものぞ、パウロなにものぞ、 5かれらなんぢりてもつしんぜししもべにして、しかしゆおのおのたまひたるままものぎず。 6われゑ、アポルロはみづそそげり、れどはついくたまひしはかみなり。 7ればうるひとみづそそひとも、ともかぞふるにらず、ただはついくたまかみあるのみ。 8うるひとみづそそひとひとつにして、おのおのそのらうしたがひ、めんめんむくいくべきなり。 9けだしわれかみじよしゆにして、なんぢかみかうさくなり。かみけんちくぶつなり。 10われは、たまはりたるかみおんちようしたがひて、さとけんちくしやごとどだいゑしに、たにんそのうへけんちくす、おのおのいかにしてそのうへけんちくすべきかをおもんぱかるべし。 11ゑられたるどだいすなはちキリスト、イエズスをのぞきては、たれどだいことあたはざればなり。 12ひともしこのどだいうへに、きんぎんほうせきくさわらもつけんちくせば、 13めんめんたてものあらはれん、けだししゆおいあきらかにせらるべし、もつあらはされ、めんめんたてものいかんためすべければなり。 14もしたれにもあれ、そのうへけんちくしたるたてものにしてこれへなば、そのひとむくいべく、 15もしそのたてものけなばそのひとそんけん、れどおのれほとんたるごとくにすくはるべし。 16なんぢそのかみせいでんなることかみれいなんぢうちたまことらざるか。 17ひともししんでんこぼたばかみこれほろぼしたまふべし、けだししんでんせいにしてなんぢすなはそれなり。 18たれみづかあざむくことなかれ、なんぢうちおのれさとしとおもものあらば、ちしやたらんためこのおいおろかなるべし。 19このちゑかみみまへおろかなればなり。けだしかきしるして、「われちしやそのかうくわつによりてとらへん」、とあり。 20また、「しゆちしやおもひいたづらなるをたまふ」、とあり。 21ればたれひともつほこりすべからず、 22けだしばんじなんぢのものなり、あるひはパウロ、あるひはアポルロ、あるひはケファ、あるひあるひせいあるひあるひげんざいことあるひみらいことすなはいつさいなんぢのものなり、 23れどなんぢはキリストのものにして、キリストはかみのものなり。

第4章[編集]

1ればひとよろしく、われをキリストのしもべかみおくぎぶんぱいしやおもふべし。 2ぶんぱいしやえうきうするところそのちゆうじつなることなれど、 3われなんぢにより、あるひひとさいばんによりてぜひせらるることを、いささかず、またみづかぜひすることをもざるなり。 4けだしりやうしんなんとがむることはなけれども、これりてとせらるるにはあらず、われぜひたまものしゆなり。 5ればなんぢしゆきたたままでは、ときさきだちてぜひすることなかれ、しゆあんやかくれたるところををらし、こころはかりごとあばたまふべし、そのときめんめんかみよりほまれん。 6きやうだいたちよ、これことを、われとアポルロとにひきててひしは、これなんぢためすなはわれれいもつて、かきしるされたるいぐわいに、ひとりひとりみさげてほこらざらんことなんぢまなばしめんためなり。 7けだしなんぢさべつするものたれぞや、なんぢてるものにして、もらはざりしものなにかある、もらひしならば、なんもらはざりしがごとくにほこるや。 8なんぢすであきれり、すでめり、われらさしおきてわうとなれり。しかなんぢわうたれかし、らばわれなんぢともわうたるをん。 9けだしわれおもふに、かみしとたるわれを、しりへものさだまりたるものとしてたまへり。すなはわれぜんせかいてんしたちにもにんげんにもみものとせられたるなり。 10われはキリストのためぐしやなるに、なんぢはキリストにおいちしやなり、われよわくしてなんぢつよく、なんぢたふとくしてわれいやし。 11いまときいたまでも、われゑ、またかわき、またすはだなり、またほほたれ、またさだまれるすみかなく、 12またてわざいとなみてらうし、のろはれてはしゆくし、はくがいせられてはしのび、 13ののしられてはいのり、いまいたまであくたしゆうじんすてものごとくになれり。 14かきしるせるは、なんぢはづかしめんとにはあらず、ただわがしあいなるとしていましむるのみ。 15けだしなんぢキリストにおいて、いちまんありともちちかずおほからず、ふくいんもつなんぢをキリスト、イエズスにみたるはわれなればなり。 16ゆゑわれなんぢこひねがふ、(がキリストにならへるごとく)なんぢわれならへ。 17われこれために、しゆおいちゆうじつなるわがしあいチモテオをなんぢつかはしたるが、かれはキリスト、イエズスにおけわがみちすなはいたところかくけうくわいをしふるところを、なんぢおもひいださしめん。 18あるひとびとわれなんぢいたらずとてほこれども、 19しゆおぼしめしならば、われすみやかなんぢいたり、ほこれるひとびとことばさしおきてそのじつりよくらんとす。 20これかみくにことばにあるにあらずしてじつりよくにあればなり。 21なんぢいづれをかのぞめる、むちもつなんぢいたらんことか、はたあいをんわこころとをもついたらんことか。

第5章[編集]

1とりすべところによれば、なんぢうちしつうあり、しかいはうじんうちにもらざるほどしつうにして、あるひとそのちちつまめとれりとふ。 2かくてもなんぢたかぶるか、これおこなへるひとなんぢうちよりのぞかれんことのぞみてなげかざるか。 3われこそはそこらざれど、せいしんにてはそこりてみづからこれのぞめるがごとく、しかおこなひしひとすでさいばんせり。 4すなはわがしゆイエズス、キリストのみなり、なんぢわれせいしんあひがつして、わがしゆイエズス、キリストのけんりよくもつて、 5かかともがらをサタンにわたす。これにくたいほろぶるも、せいしんわがしゆイエズス、キリストのおいすくはれんためなり。 6なんぢほこれるはことあらず、わずかたねぱんぜんたいふくらすとらずや。 7なんぢすでたねなきぱんとなりしごとく、ふるたねのぞきてあたらしきぱんたるべし。は、われすぎこし[のいけにへ]たるキリストはほふられたまひたればなり。 8ゆゑわれふるぱんだねおよあくじふぎとのぱんだねもちひずして、じゆんすゐしんじつとのたねなきぱんもちひていははざるべからず。 9われかつしよかんにてしつうしやまじはなかれとかきおくりしが、 10このしつうしやあるひどんよくしやあるひりやくだつしやあるひぐうざうすうはいしやまじはなかれとにはあらず、もししからば、なんぢこのらざるをざりしならん。 11れどもまじはなかれといまかきおくるは、もしきやうだいなづけらるるひとにして、しつうしやあるひどんよくしやあるひぐうざうすうはいしやあるひぶじよくしやあるひめいていしやあるひりやくだつしやならば、かかひとしよくじともにすることなかれとなり。 12われいかでかそとひとさばことあらんや。なんぢさばくはうちなるひとあらずや。 13けだしそとひとをばかみさばたまふべき。あくにんなんぢうちよりとりのぞけ。

第6章[編集]

1なんぢうちあひくわんけいせるじけんあるときそのさばきせいとねがはずして、ただしからざるひとびとねがことあへてするものあるはなんぞや。 2せいとこのさばくべきものなりとらずや、ればなんぢよりさばかるべきに、なんぢは、きわめてささいなることさばくにらざるか。 3らずやわれてんしたちさばくべきものなり、いわんことをや。 4ゆゑもしさばくべきこのじけんあらば、これさばためけうくわいうちいやしきひとびとてよ。 5へるはなんぢはづかしめんとてなり。らばそのきやうだいあひだことさばくべきかしこものなんぢうちひとりらざるか。 6しかるをきやうだいきやうだいあいてどりて、しかしんじやまへそしようおこす。 7たがひそしようのあることすら、すでうたがひもなくなんぢうちしつたいなり。なにゆゑむしろふぎけざる、なにゆゑむしろがいしのばざる、 8かえつなんぢみづかふぎさぎとをし、しかきやうだいたいしてこれせるはなんぞや。 9ふぎしやかみくにことなしとらずや。あやまることなかれ、しつうしやも、ぐうざうすうはいしやも、かんいんしやも、 10だんしやうも、だんしよくしやも、たうぞくも、どんよくしやも、めいていしやも、ぶじよくしやも、りやくだつしやも、かみくにざるべし。 11なんぢうちあるひとびとさきにはかくごとものなりしかど、わがしゆイエズス、キリストのみなにより、またわがかみれいによりて、すであらひきよめられ、せいとせられ、とせられたり。 12なにごとわれなりといへども、みなえきあるにはあらず。なにごとわれなりといへども、われけつしてなにものどれいともならじ。 13しよくもつはらためはらしよくもつためなれども、かみこれかれともほろぼしたまふべし。にくたいしつうためあらずしてしゆためなり、しゆまたにくたいためなり。 14そもそもかみしゆふくくわつせしめたまひたれば、ちからもつわれをもまたふくくわつせしめたまふべし。 15なんぢからだはキリストのえだなりとらずや、らばキリストのえだうばひてしやうふえださんか、[いないな]。 16しやうふひとこれいつたいになるとらずや、すなはいはく、「ふたりいつたいらん」と、 17れどしゆひといつれいとなるなり。 18しつうけよ、ひとをかつみいづれもほかれども、しつうするひとおのをかすなり。 19またなんぢごたいかみよりたまはりて、なんぢうちましませいれいしんでんなることなんぢなんぢみづからのものにあらざることらざるか。 20けだしなんぢかうかもつはれたり、おのおいかみくわうえいたてまつれ。

第7章[編集]

1なんぢわれかきおくりしこときては、をとこをんなれざるはことなり。 2れどしつうまぬかれんためにはおのおのつまあるべく、をんなおのおのをつとあるべく、 3をつとつまふさいはたし、つままたをつとしかすべきなり。 4つまそのけんりいうせずしてをつとこれいうするとともに、をつとまたそのけんりいうせずしてつまこれいうす。 5あひこばことなかれ、ただいのりじゆうじせんとてがふいうへしばらこれむるも、ふたたともそのことかへるべし、これなんぢしきじやうきてサタンにいざなはれざらんためなり。 6へるは、めいれいあらずしてゆるしなり。 7けだしのぞところは、なんぢみなごとくならんことなりといへども、ひとおのおのこいうたまものかみて、ひとりごとひとりごとし。 8ればこんいんさざるひとおよやもめむかひてわれふ、そのまましかごとくにしてらんは、かれらりてことなり。 9れどもしみづかせいすることあたはずば、よろしくこんいんすべし、こんいんするは[むねの]ゆるにまさればなり。 10こんいんりてむすばれたるひとびとには、つまをつとわかるることなかれとめいず。これわれあらずしてしゆめいたまところなり。 11もしわかるることあらばそのままにしてとつがず、あるひをつとわがふすべし、をつとまたつまりえんすべからず。 12そのたひとびとにはわれはん、しゆのたまふにあらず、もしきやうだいしんじやなるつまてるものあらんに、そのつまかれどうきよすることしようだくせば、これりべつすることなかれ。 13もしまたしんじやたるをんなしんじやなるをつとてることあらんに、をつとこれどうきよすることしようだくせば、をつとはなれるべからず。 14けだししんじやなるをつとは(しんとたる)つまによりてせいとせられ、しんじやなるつまも(しんとたる)をつとによりてせいとせられたるなり。しからざればなんぢこどもきよからざるべしといへども、いまかれらせいたるなり。 15しんじやもしみづからばるにまかせよ、かかときあたりて、きやうだいあるひしまいどれいたるべきにあらず、かみへいわわれたまへるなり。 16けだしつまよ、なんぢいかでかをつとすくふべきやいなやをらん、またをつとよ、なんぢいかでかつますくふべきやいなやをらん。 17ただしゆめんめんぶんぱいたまひしままに、かみめんめんたまひしままあゆむべし、すべてのけうくわいおいをしふるところかくごとし。 18ひとかつれいありてされたらんか、かつれいつつことなかれ、ひとかつれいなくしてされたらんか、かつれいくることなかれ、 19かひあるはかつれいあらず、またかつれいあらず、かみおきてまもことこれなり。 20おのおのされしときみぶんとどまるべし。 21なんぢどれいにしてされたらんか、これおもわづらことなかれ、たとひじいうとなることるも、ひとしほりようせよ。 22けだしどれいにしてしゆされたるものしゆおいてはじいうとなりしものおなじくじいうにしてされたるものはキリストのどれいたるなり。 23なんぢあたひもつはれたり、ひとどれいとなることなかれ。 24きやうだいたちよ、おのおのされたるままに、かみりてこれとどまるべし。 25どうていぢよきては、わがしゆめいけざれども、しゆよりじひかうむりたるものとして、ちゆうじつならんためいけんあたへんとす。 26ればもくぜんこんなんためにはわれこれしとおもふ。そのままなるはひとりてければなり。 27なんぢつまつながれたるか、かるることもとむるなかれ、つまほだされざるか、つまもとむることなかれ。 28たとひなんぢつまめとるもつみとならず、どうていぢよするもまたつみとならず、ただしかかひとにくしんじやうこんなんけん、われなんぢこれふことををしむ。 29きやうだいたちよ、へるはこれなり、ときちぢまりぬ、ればつまてるひとたざるがごとく、 30ひとかざるがごとく、よろこひとよろこばざるがごとく、ひとたざるがごとく、 31このりようするひとりようせざるがごとくになるべきほかなし、このすがたすぎくものなればなり。 32かくわれなんぢおもわづらはざらんことをのぞむ。つまなきひとは、いかにしてしゆよろこばしめんかと、しゆことおもわづらふに、 33つまともひとは、いかにしてつまよろこばしめんかと、ことおもわづらひてこころわかるるなり。 34こんいんせざるをんなどうていぢよとは、しんしんともせいならんためしゆことおもひ、こんいんしたるをんなは、いかにしてをつとよろこばしめんかと、ことおもふなり。 35そもそもこれへるは、なんぢえきあらんがためにして、なんぢわなけんとするにあらず、むしろなんぢをしてていけつすすましめ、よねんなくしゆほうじすることしめんためなり。 36ひとありてもしわがむすめどうていぢよとしぎたるをはづかしとし、しかせざるをずとおもはば、そののぞところおこなへ、むすめこんいんするもつみをかすにはあらず。 37れどひとありて、こころかたけつするところあり、ひつえうにもせまられず、わがいままことおこなけんりよくありて、こころうちむすめどうていぢよにしてたもつをしとさだめたらんときに、しかするはことなり。 38ればおのどうていぢよこんいんむすばしむるひとことし、むすばしめざるひとさらことすなり。 39をんなをつとけるあひだつながるれども、をつとえいみんすればじいうなり、よろしくのぞみひととつぐべし、ただしゆおいすべきのみ。 40れどいけんしたがひてもしそのままとどまらば、さいはひひとしほなるべし、われかみれいいうたてまつおもふなり。

第8章[編集]

1ぐうざうくもつきては、われみなちしきあることる。ちしきたかぶらすれどもあいとくつ。 2もしひとありてなにをかれりとおもはば、いまいかるべきかをらざるものなり、 3ひともしかみあいたてまつらばこれかみしられたるものなる。 4ぐうざうくもつしよくすることきては、ぐうざうなにものにもあらざることまたひとつほかかみあらざることわれこれる。 5いはゆるかみがみてんにもにもりて、おほくのかみおほくのしゆあるがごとくなれども、 6われにはちちにてましまかみただひとつあるのみ、ばんぶつかれりてり、われまたかれためなり。またひとりしゆイエズス、キリストあるのみ、ばんぶつこれりてり、われこれる。 7しかれどもちしきかくじこれあるにあらず、あるひとびとは、いまいたるもぐうざうものめかしくおもひて、これくもつとしてものしよくすれば、そのりやうしんよわきものなるがゆゑに、これりてけがさるるなり。 8れどしよくもつかみみまへおいわれひきたつるものにあらず、けだししよくするもまさことなく、しよくせざるもくることなかるべし。 9ただなんぢそのじいうが、よわひとつまづかせざるやうちゆういせよ。 10けだしひともしちしきあるものぐうざうだうおいしよくたくけるをば、そのりやうしんよわきによりて、おのれいざなはれてぐうざうくもつしよくするにいたるべきにあらずや。 11かくてキリストのしてあがなたまひしよわきやうだいは、なんぢちしきためほろぶべし。 12なんぢきやうだいつみをかして、そのよわりやうしんきずつくるは、これキリストにたいたてまつりてつみをかすなり。 13ゆゑもししょくもつわがきやうだいつまづかするならば、われきやうだいつまづかせざらんために、いつまでもにくしよくせじ。

第9章[編集]

1われじいうならずや、しとならずや、わがしゆイエズス、キリストをたてまつりしにあらずや、なんぢしゆるは、わがわざならずや。 2われたとひひとりてはしとあらずとするも、なんぢにはしとなり、なんぢしゆおいわがしとしよくいんしやうなればなり。 3われひとびとたいするわがたふべんそれなり。 4われいんしよくするけんなきか、 5しとたちしゆきやうだいたちおよびケファのごとく、しまいなるをんなたづさふるけんなきか、 6またただわれひとりとバルナバとのみらうどうせざるけんなきか。 7たれみづかひようべんじていくさづるものあらんや、たれぶだうゑんゑてそのしよくせざるものあらんや、たれむれぼくしてむれちちまざるものあらんや。 8われあににんげんつうれいりてのみかかことはんや、りつぱふふにあらずや。 9すなはちモイゼのりつぱふかきしるして、「なんぢこくもつふみこなうしくちむすことなかれ」、とあり、かみうしためおもんぱかたまへるか、 10これのたまへるはじつわれためなるか、しかわれためかきしるされたるなり。けだしたがやものきぼうもつたがやし、こくもつふみこなものそのるのきぼうもつてすべきなり。 11なんぢうちれいてきものきたるわれなれば、なんぢにくてきものかりとるとも、あにだいじならんや。 12ひとなんぢうへそのけんいうするに、われなにもつてかひとしほしからざらんや。しかれどもわれこのけんりようせずして、いささかもキリストのふくいんさまたげざらんために、なにごとをもしのぶなり。 13なんぢらずや、せいしよくいとなひとびとは[せい]でんものしよくし、またさいだんつかふるひとびとさいだんぶんぱいあづかる。 14かくごとく、しゆまたふくいんぶるひとびとふくいんりてせいくわつすることさだたまひしなり。 15われかかことひとつりようせざりしに、しかこれかきおくるは、かくごとられんとにはあらず、このめいよてんひとうばはるるよりは、むしろするこそわれりてければなり。 16けだしふくいんぶるも、これもつめいよとするにあらず、われそのひつえうせまれるなり。ふくいんのべつたへざらんは、われりてわざはひなればなり。 17すなはこころよこれせばむくいこころならずこれすも、そのつとめわれゆだねられたるなり。 18らばわがむくいいかなるものぞ、ふくいんべて、ひとつひえなくふくいんさせ、ふくいんおけわがけんりようせざることこれなり。 19けだしわれしゆうじんたいしてじいうなれども、るべくおほくのひとまうけんために、もつしゆうじんどれいとなせり。 20ユデアじんまうけんためには、ユデアじんたいしてユデアじんごとくにり、 21りつぱふもとひとびとまうけんためには、おのれりつぱふもとあらざれども、りつぱふもとにあるひとびとたいしてりつぱふもとあるごとくにり、りつぱふなきひとびとまうけんためには、おのれかみりつぱふなきにあらずしてキリストのりつぱふもとあれども、りつぱふなきひとびとたいしてりつぱふなきものごとくにり、 22よわひとびとまうけんためには、よわものたいしてよわものり、いかにもしてすにんすくはんためには、しゆうじんたいしていかなるものにもれり。 23いかなることをもふくいんためにするは、そのぶんあづからんとてなり。 24なんぢらずや、きようさうはしひとことごとはしるといへども、しやうくるはひとりのみ、なんぢべきやうはしれ。 25すべしようぶあらそひとばんじひかつつしむ、しかかれらつるかんむりんとするに、われちざるかんむりんとす。 26ゆゑはしるはもくてきなきがごとくにはあらず、たたかふはくうつがごとくにはあらず、 27しかわれわがからだちてこれどれいたらしむ、たにんをしへてみづかてられんことおそるればなり。

第10章[編集]

1きやうだいたちわれなんぢこれらざるをこのまず、すなはわれそせんみなかつくもしたり、みなうみよぎり、 2みなモイゼにきてくもうみとをもつせんせられ、 3みなおなれいてきしよくもつしよくし、 4みなおなれいてきいんれうめり。けだしかれらしたがひつつありしれいてきばんじやくよりりしが、そのばんじやくすなはちキリストなりき。 5しかれどもかれらおほくはかみみむねかなはず、あれのにてたふれたり。 6これことわれおけぜんてうにして、かれらむさぼりしごとわれあくじむさぼらざらんためなり。 7なんぢまたかれらうちなるあるひとびとごとぐうざうすうはいしやとなることなかれ、かきしるして、「たみしていんしよくし、ちてたのしめり」、とあるがごとし。 8またかれらうちしつうするひとびとありて、するものいちにちに二萬三千にんおよびしが、われかれらごとしつうすべからず。 9またかれらうちにキリストをこころむるひとびとありて、へびほろぼされしが、われかれらごとくキリストをこころむべからず。 10またかれらうちつぶやひとびとありて、ほろぼすものほろぼされしが、なんぢかれらごとつぶやくべからず。 11これことみなぜんてうとしてかれらおこりつつありしが、そのかきしるされたるは、すゑおよべるわれいましめとならんためなり。 12ればみづかてりとおもひとたふれじとちゆういすべし。 13なんぢかかこころみはひとつねなるもののみかみしんじつにてましませば、なんぢちからいじやうこころみらるることゆるたまはず、かえつふることをさせんために、こころみともつべきはうはふをもたまふべし。 14ればわがしあいなるものよ、ぐうざうすうはいけよ。 15われちしやたいするこころにてかたれば、なんぢみづかところはんだんせよ。 16われしゆくするしゆくせいさかづきは、キリストのおんちあひともさづかるのあらずや。またわれところぱんは、あひともしゆおんからだあづかるのあらずや。 17けだしすべひとつぱんさづかるわれは、たにんずなりといへども、ひとつぱんひとつからだなり。 18にくれるイスラエルじんよ、いけにへしよくするひとびとは、さいだんぶんぱいあづかるにあらずや。 19らばなにごとぞ、ぐうざうささげられしいけにへなにものかなり、ぐうざうなにものかなり、とわれへるか、(しからず)。 20しかれどもいはうじんささぐるいけにへは、かみささぐるにあらずしてあくきささぐるなり、われなんぢあくきともとなることきんず。なんぢしゆさかづきあくきさかづきとをことあたはず、 21しゆさいだんあくきさいだんとにあづかことあたはざるなり。 22われしゆねたみひきおここさんとするか、しゆよりもつよものなるか。なにごとわれなりといへども、みなえきあるにはあらず、 23なにごとわれなりといへども、みなとくつるにはあらず、 24たれおのためはからずしてひとためもとむべし。 25およそにくやにてものは、りやうしんためなにごとをもはずしてしよくせよ、 26けだしおよこれてるものしゆものなり。 27なんぢもししんじやうちよりまねかれ、だくしておもむことあらば、きようせらるるいつさいものを、りやうしんためなにごとをもはずしてしよくせよ。 28ひとありてこれぐうざうささげられたるものなりとはば、なんぢこれげたるひとたいし、またりやうしんたいしてこれしよくするなかれ。 29いはゆりやうしんなんぢのにはあらずしてそのひとりやうしんなり。けだしなんすれひとりやうしんりてわれじいうぜひせらるるや。 30もしわれかんしやしてしよくせば、なんすれかんしやするところものきてののしらるるや。 31ればなんぢふもむもまたなにごとすも、すべかみくわうえいためにせよ。 32なんぢユデアじんにも、いはうじんにも、かみけうくわいにも、つまづかするものとなることなかれ。 33なほおのれりえきとなることもとめず、たすうひとすくはれんためそのいうえきなることもとめて、ばんじそのこころんとするがごとくせよ。

第11章[編集]

1われみづからキリストにならへるごとく、なんぢわれならへ。 2きやうだいたちよ、われなんぢなにごとおいてもわれきおくし、なんぢつたへしごとわがをしへまもるをしやうす。 3しかるにわれなんぢこれらんことほつす、すなはすべてのをとこかしらはキリスト、をんなかしらをとこ、キリストのかしらかみなり。 4すべをとこかしらものかむりてきたうよげんすればそのかしらはづかしめ、  5すべをんなかしらものかむらずしてきたうよげんすればかえつそのかしらはづかしむ、これていはつせるにひとしければなり。 6けだしをんなもしものかむらずばかみるべし、れどかみあるひことをんなりてはぢとせば、かしらものかむるべし。 7をとこかみすがたにしてまたくわうえいなればものかむるべきにあらず、れどをんなをとこくわうえいなり、 8これをとこをんなよりにあらずしてをんなをとこよりせり、 9をとこをんなためつくられずして、をんなをとこためつくられたればなり。 10このゆゑをんなてんしたちたいして、[いただける]けんり[のしるし]をかしらつべきなり。 11りながらしゆりては、をとこなくしてはをんなあらず、をんななくしてはをとこあらざるなり、 12けだしをんなをとこよりせしごとく、をとこまたをんなもつり、しかしていつさいかみよりづ。 13なんぢみづかはんだんせよ、ものかむらずしてかみきたうすることをんなりてふさわしからんや。 14しぜんそのものまたをしふるにあらずや。すなはをとこかみつればりてはぢなれども、 15をんなかみつるはほまれなり、これをんなかむりものとしてかみあたへられたればなり。 16たとひこれあらがふとゆるひとはありとも、われにもかみしよけうくわいにもかかくわんれいそんせざるなり。 17われこれめいじてなんぢしやうせず、あつまりてらず、かえつしくればなり。 18まづなんぢけうくわいとしてあつまときぶんれつありとけば、われいくぶんこれしんず。 19けだしなんぢうちぜにんせられたるひとあらはれんためには、いたんさへおこるべきはずなるをや。 20ればなんぢひとつあつまときは、もはやしゆばんさんしよくせんとにはあらず。 21けだしおのおのさきおのばんさんしよくするがゆゑに、ゑたるひとあればめいていしたるひともあり。 22いんしよくするためにはじたくにあるにあらずや、あるひかみけうくわいかろんじてともしきひとはづかしめんとするか、なんぢなにをかふべき、なんぢしやうせんか、われこれをばしやうせざるなり。 23けだししゆよりうけたまわりてなんぢにもつたへしところにては、しゆイエズスわたされたまへるあたりてぱんり、 24しやしてこれき、のたまはく、なんぢりてしよくせよ、なんぢためわたさるべきわがからだなり、なんぢわがきねんとしてこれせ、と。 25ばんさんのちおなじくさかづきりてのたまはく、このさかづきわがおけしんやくなり、たびごとなんぢわがきねんとしてこれせ、と。 26けだししゆきたたまふまで、なんぢこのぱんしよくまたさかづきたびごとに、しゆしめすなり。 27ゆゑたれにもあれふさわしからずしてこのぱんしよくし、あるひしゆさかづきまんひとは、しゆおんからだおんちとををかさん。 28ればひとおのれためし、しかしてのちかのぱんしよくさかづきむべし。 29ふさわしからずしていんしよくするひとは、しゆおんからだわきまへず、おのせんこくいんしよくするものなればなり。 30このゆゑなんぢうちには、めるものよわれるものおほく、かつせるものおほし。 31われもしみづかさばかばさばかるることなからん、 32さばかるるも、このともつみせられざらんためしゆよりこらされたてまつるなり。 33ればわがきやうだいたちよ、しよくせんとてあつまときたがひまちあはせよ。 34うゑたるひとあらば、なんぢあつまりてさばかるることまぬかれんために、じたくにてしよくじすべし。そのたことわれいたらんときこれさだめん。

第12章[編集]

1きやうだいたちよ、れいてき[たまもの]にくわんしては、われなんぢらざるをこのまず。 2なんぢいはうじんたりしときいざなはるるままに、ものいはぬぐうざうおもむたりししだいは、なんぢれるところなり。 3ゆゑわれなんぢしめさん、たれかみれいりてかたるに、イエズスのろはれよとひとなく、またたれせいれいらずして、イエズスをしゆにてましますといふず。 4たまものぶんぱいことなれどもれいどういつにてまします。 5せいえきぶんぱいまたことなれどもしゆどういつにてまします。 6はたらきぶんぱいまたことなれども、すべてのひとうちすべてのことおこなたまかみどういつにてまします。 7しかるにれいあらはたまふことひとびとたまはるはこうえきためにして、 8ひとりれいもつちしきことばたまはり、 9ひとりおなれいしたがひてがくしきことばたまはり、ひとりおなれいりてしんかうたまはり、ひとりおなれいりてやまひいやめぐみたまはり、 10ひとりきせきおこなひ、ひとりよげんし、ひとりせいしんしきべつし、ひとりこくごかたり、ひとりこくごつうやくすることたまはるなり。 11れどもこれことごとおこなたまふものはどういつれいましまして、おぼしめしままめんめんわけあたたまふなり。 12これひとつなるにそのえだおほく、おけいつさいえだおほしといへどひとつなるがごとく、キリストもまたしかるなり。 13すなはわれは、あるひはユデアじんあるひはギリシアじんあるひどれいあるひじいうなるも、いつたいらんためことごといつれいおいせんせられ、みないつれいのみかしめられたり。 14けだしひとつえだあらずしておほくのえだなり、 15あしもしわれあらざるゆゑぞくせずとはば、はたしてぞくせざるか、 16みみもしわれあらざるゆゑぞくせずとはば、はたしてぞくせざるか、 17もしこぞりてならばところいづこぞ、こぞりてところならばところいづこぞ、 18ればかみは、おぼしめしままえだそれぞれたまへるなり。 19みなひとつえだならば、いづこにかるべき、 20いまえだおほしといへども、ひとつなり。 21むかひて、われなんぢたすけえうせずとひ、かしらまたりやうあしむかひて、なんぢわれひつえうならずとあたはず。 22うちもつとよわしとゆるえだかえつひつえうなり。 23またうちおいわれこといやしとおもへるえだは、これものまとひてさらくわうえいへ、またみにくぶぶんひとしほこれていちようにすれども、 24たふとぶぶんいたりてはかえつなにものをもえうせず、かみしんたいてうわたまひて、けつばふせるところにはなほゆたかえいやうくはたまへり。 25これうちぶんれつあることなく、えだあひいつちたすけはんがためにして、 26いつえだくるしめばもろもろえだともくるしみ、いつえだたふとばるればもろもろえだともよろこぶなり。 27いまなんぢはキリストのにして、そのいくぶんえだなり。 28かくかみけうくわいおいあるひとびとたまふに、だいいちしとたちだい二によげんしやだい三にけうしつぎきせき[をおこなひと]、そのつぎやまひいやたまもの[をたるひと]、ほどこし[をひと]、つかさどものこくごかたものこくごつうやくするものたまへり。 29こぞりてしとなるか、こぞりてよげんしやなるか、こぞりてけうしなるか、 30こぞりてきせきおこなものなるか、こぞりてやまひいやめぐみいうするものなるか、こぞりてこくごかたものなるか、こぞりてつうやくするものなるか、 31なんぢもつとたまものしたへ、われなほすぐれたるみちしめさん。

第13章[編集]

1われたとひにんげんてんしとのことばかたるとも、あいなければかねひびねうはちごとくなりたるのみ。 2われたとひよげんすることて、いつさいおくぎいつさいがくくわり、またたとひやまうつほどなるいつさいしんかういうすとも、あいなければなにものにもあらず。 3われたとひわがざいさんことごとく(ひんしやしょくもつとして)わけあたへ、またわがかるるためわたすとも、あいなければいささかわれえきあることなし。 4あいかんにんし、なさけあり、あいねたまず、じまんせず、たかぶらず、 5ひれいさず、おのれためはからず、いからず、あくはせず、 6ふぎよろこばずしてしんじつよろこび、 7なにごとをもつつみ、なにごとをもしんじ、なにごとをもきぼうし、なにごとをもこらふるなり。 8よげんすたり、げんごみ、ちしきほろぶべきも、あいいつゆることなし。 9けだしわれことふくわんぜんに、よげんすることふくわんぜんなれども、 10くわんぜんなるところきたらばふくわんぜんなるところはすたらん。 11せうにたりしときは、かたことせうにごとく、はんだんすることせうにごとく、かんがふることせうにごとくなりしかど、おとなとなりてはせうにことてたり。 12いまわれるはかがみもつてしておぼろなれども、かのときにはかほかほとをあはせ、いまところふくわんぜんなれども、かのときにはらるるがごとくにるべし。 13いまそんするものはしんばうあいこのみつなれども、なかんづくもつともおほいなるものはあいなり。

第14章[編集]

1なんぢあいもとめ、かつれいてきたまものことよげんせんことこひねがへ。 2けだしこくごかたものひとかたらずしてかみかたものなり、れいによりておくぎかたるも、ききとひとなければなり。 3しかれどもよげんするものひとかたりてそのとくて、かつこれすすめ、これなぐさむ。 4こくごかたものおのとくつれども、よげんするものかみけうくわいとくつ。 5われなんぢみなこくごかたことほつすれども、よげんをすることおいてはなほせつなり。こくごかたひとけうくわいとくてんためつうやくするにあらざれば、よげんするひとこれまさればなり。 6ればきやうだいたちよ、われいまなんぢいたりてこくごかたるとも、もしもくじあるひちしきあるひよげんあるひけうくんもつかたるにあらずば、なんぢなんえきするところかあらん。 7たましひなくしておとはつするものすら、あるひふえあるひこともしことなるおとはつするにあらずば、いかでかそのかれ、あるひかるるところなになるをるべき。 8らつぱもしさだまりなきおんはつせば、たれせんとうじゆんびさんや。 9かくごとく、なんぢげんごもつあきらかなるだんわすにあらずば、いかでかそのところらるべき、くうむかひてかたものならんのみ。 10ことばるゐばかりおびただしけれども、いつとしていみあらざるはなし。 11われもしおんいみらずば、かたれるひとえびすとなり、かたものわれえびすとならん。 12かくごとく、なんぢれいてきたまものこひねがものなれば、けうくわいとくてんためゆたかならんこともとめよ。 13ゆゑこくごかたひとは、またつうやくすることをもいのるべし。 14けだしわれこくごもついのときは、れいいのるといへどちゑかうくわざるなり。 15らばこれいかにすべき、われれいもついのり、またちゑもついのらん。れいもつうたまたちゑもつうたはん。 16けだしなんぢもしれい[のみ]をもつしゆくせば、じやうじんだいへうするひといかんなんぢしゆくげんこたへてアメンととなへんや、なんぢなにへるかをらざればなり。 17けだしなんぢかんしやするはことなれども、ひととくてざるなり。 18われなんぢいちどうよりもおほこくごかたことかみかんしやたてまつる。 19れどけうくわいおいて、こくごにて一まんことばかたるよりは、ひとをもをしへんために、ちゑもついつつことばかたことこのむ。 20きやうだいたちよ、ちゑおいてはなんぢこどもとなることなかれ。あくしんおいてはこどもたるべく、ちゑおいてはおとなたるべし。 21りつぱふかきしるして、「しゆのたまはく、われこのたみむかひて、ことなるげんごことなるくちびるにてかたらん、しかわれかじ」、とあり。 22ればこくごしるしとなるは、しんじやためあらずしてしんじやためなり、よげんかえつしんじやためあらずしてしんじやためなり。 23ゆゑもしけうくわいこぞりてひとところあつまれるときみなこくごにてかたりなば、じやうじんまたしんじやいりきたりて、なんぢうるへるものはざらんや。 24れどもしみなよげんせば、いりきたしんじやじやうじんは、いちどうたいしてくつぷくし、いちどうためぜひせられ、 25こころひみつばくろせられ、さてひれふしかみれいはいたてまつり、かみじつなんぢうちましますとせんげんするならん。 26きやうだいたちよ、しからばこれいかにすべき。なんぢあつまときは、おのおのせいかあり、けうくんあり、もくじあり、こくごあり、つうやくすることあり、いつさいことみなとくてしめんためにせらるべし。 27こくごかたひとあらば、ににんおほくともさんにんじゆんじかたりて、いちにんつうやくし、 28もしつうやくするひとなくば、けうくわいうちりては、ちんもくしておのれかみとにかたるべし。 29よげんしやににんあるひさんにんものいひて、ひとはんだんすべし。 30もしせるものにしてもくじかうむひとあらば、さきものもくすべし。 31ひとみなまなびてすすめくべく、なんぢみなじゆんじよげんすることればなり。 32よげんしやれいよげんしやしたがふ、 33けだしかみあらそひかみあらずしてへいわかみにてまします。せいとしよけうくわいおけごとく、 34ふじんけうくわいおいもくすべし。りつぱふにもへるごとく、かれらかたるをゆるされずしてしたがふべきものなり。 35もしなにごとをかまなばんとほつせば、じたくにてをつとふべし、けうくわいおいかたるはふじんりてづべきことなればなり。 36かみおんことばなんぢよりでしものなるか、あるひなんぢにのみいたれるものなるか、 37ひともしあるひよげんしやあるひれいかんじたるものとおもはれなば、なんぢかきおくるはしゆめいなることるべし。 38らずば、そのひとみづからもられざらん。 39ればきやうだいたちよ、なんぢよげんせんことをこひねがひて、こくごかたるをきんずるなかれ。 40れどいつさいことただしくかつちつじよまもりておこなはるべきなり。

第15章[編集]

1きやうだいたちよ、すでつたへしところふくいんいまさらなんぢぐ、なんぢさきこれけてなほこれりててり、 2もしいたづらしんじたるにあらずして、つたへしままこれまもらば、なんぢこれによりてすくはるるなり。 3すなはちわがだい一になんぢつたへしは、われみづからもけしことにて、キリストがせいしよおうじてわれつみためたまひしこと4はうむられたまひしことせいしよおうじてみつかふくくわつたまひしこと5ケファにあらはたまひ、そののちまた十二しとあらはたまひしことこれなり。 6つぎに五百にんいじやうきやうだいいちどあらはたまひしが、そのうちにはえいみんしたるものあれども、いまなほいきながらふるものおほし。 7つぎにヤコボにあらはれ、つぎすべてのしとあらはれ、 8さいしゆうにはつきらぬものごとわれにもあらはたまへり。 9けだしわれかみけうくわいはくがいせしものなれば、しとちゆうもつとちひさものにして、しとばるるにらず。 10しかるにいまごとくなるは、これかみおんちようれるなり、かくそのおんちようわれおいむなしからず、われかれらいちどうよりもおほはたらけり。れどもこれわれあらず、かみおんちようわれともなせところなり。 11すなはわれにまれかれらにまれ、われかくごとのべつたへ、なんぢまたかくごとしんじたるなり。 12てキリストししやうちよりふくくわつたまへりとのべつたふるにたいして、ししやふくくわつすることなしとひとびとなんぢうちるはなんぞや。 13ししやふくくわつすることなくば、キリストもふくくわつたまはざるべし。 14もしキリストふくくわつたまはざりしならば、われせんけうむなしく、なんぢしんかうまたむなしく、 15しかわれかみぎしようにんるべし。ししやにしてふくくわつせざるものならば、キリストをふくくわつせしめたまはざりしものを、われかみはんしてこれふくくわつせしめたまへりとしようしたればなり。 16けだしししやにしてふくくわつすることなければ、キリストもふくくわつたまひしことなし。 17キリストふくくわつたまひしことなければ、なんぢしんかうむなし、なんぢなほつみればなり。 18しからばキリストにおいえいみんしたるひとびとほろびたるならん。 19われがキリストにおけきぼうもしこののみならば、われすべてのひとよりもあはれなるものなり。 20れどげんに、キリストはえいみんせるひとびとはつほとして、ししやうちよりふくくわつたまひしなり。 21けだしひとりてきたり、ししやふくくわつまたひとりてきたれり。 22いつさいひとアダンにおいするがごとく、いつさいひとまたキリストにおいふくくわつすべし。 23ただしおのおのそのじゆんじよしたがひて、はつほはキリスト、つぎそのかうりんときキリストのものたるひとびと24つぎをはりにして、キリストちちにてましまかみくにわたたまひて、いつさいけんゐけんのうけんりよくほろぼしたまひたらんときなり。 25かのすべてのてきおんあししたたままでは、わうたらざるをざるなり。 26さいしゆうほろぼさるべきてきなり、これかみはキリストのおんあししたばんぶつふくせしめたまひたればなり。 27ばんぶつこれふくせりとのたまへば、ばんぶつふくせしめたまへるものはそのかずらざることうたがひなし。 28ばんぶつおのれふくするにいたらば、おんこみづからもまたおのればんぶつふくせしめたまひしものにふくたまふべし、これかみばんぶつおいばんじとなりたまはんためなり。 29もししからずして、ししやまつたふくくわつすることなくば、ししやかはりせんせらるるひとびとなにとかすべき、かれらししやかはりせんせらるるはなにゆゑぞ。 30またわれじじこくこくきけんへるはなんためぞ。きやうだいたちよ、われわがしゆイエズス、キリストにおいて、なんぢきてが[くべき]めいよしてせいごんす、 31われにちにちきけんふなり。 32われただひとごとくにしてエフェゾにけものたたかひしならば、われなんえきかあらん。ししやはたしてふくくわつせずば、われいざのみくひせん、あすぬべければなり。 33なんぢあざむかるることなかれ、あしまじはりふうぞくふはいせしむ。 34なんぢせいじつけいかいしてつみをかことなかれ。ところなんぢめんぼくきずつくれども、なんぢうちかみらざるものあるなり。 35しかれどもひとあるひはん、ししやいかにしてふくくわつすべきか、いかなるからだもつきたるべきか、と。 36おろかなるものよ、なんぢくものはまづなざればくることし、 37またそのくはしやうらいあるべきたいくにあらず、たとへむぎなどただたねつぶのみ。 38かくかみおぼしめしままこれたいあたへ、おのおのたねこいうたいあたたまふ。 39すべてのにくおなにくあらず、じんにくあり、じうにくあり、てうにくあり、ぎよにくありておのおのあひことなり。 40またてんたいあり、ちじやうたいあり、れどてんじやうのものとちじやうのものとのくわうたくあひことなり。 41かがやきも、つきかがやきも、ほしかがやきことにして、ほしほしとはかがやきによりてあひことなり。 42ししやふくくわつまたしかり。[しんたいは]ふはいおいかれ、ふきうもつふくくわつせん、 43ひせんおいかれ、くわうえいもつふくくわつせん、きよじやくおいかれ、ちからもつふくくわつせん、 44どうぶつてきしんたいかれ、れいてきしんたいふくくわつせん。どうぶつてきしんたいあれば、れいてきしんたいもあり、かきしるして、 45だい一のひとアダンはけるたましひとせられたり」、とあるがごとく、さいごのアダンはかすれいとせられたり。 46はじめよりあるはれいてきのものにあらず、どうぶつてきのものにして、れいてきのものはのちり。 47だいいちひとつちよりでてつちぞくし、だい二のひとてんよりでててんぞくす。 48つちぞくするひとびとつちぞくせるのもののごとく、てんぞくするひとびとてんぞくせるのもののごとし。 49ればわれつちぞくするもののかたちびしごとく、てんぞくするもののかたちをもぶべし。 50きやうだいたちよ、われはん、けつにくかみくにあたはず、またふはいふきうべからず、と。 51よ、われなんぢおくぎかたらん、われみなえいみんすべきにあらざれども、みなへんくわすべきものなり。 52すなはたちまちあひだまたたひまをはりらつぱらんときけだしらつぱるべく、ししやふきうものふくくわつすべく、われへんくわすべきなり。 53このふはいすべきものふきうび、このすべきものふしぶべければなり。 54このすべきものふしびたらんときかきしるされたることばじやうじゆせん、[いはく]、「しようりまれたり」、 55よ、なんぢしようりいづこにかある、よ、なんぢはりいづこにかある」と。 56しかしてはりつみなり、つみちからりつぱふなり、 57わがしゆイエズス、キリストをもつわれしようりたまひたるかみかんしやたてまつる。 58ればあいするきやうだいたちよ、かくことしてうごかず、なんぢらうどうしゆおいむなしからざることさとりて、えずちからしゆわざつくせ。

第16章[編集]

1せいとたちためにするきよきんきては、がガラチアのしよけうくわいめいぜしごとく、なんぢまたしかせよ。 2なんぢもといたりてのちきよきんせざらんために、いつしうかんはじめひごとに、なんぢおのおのせいこうおうじてじたくちよきんすべし。 3かくわれなんぢもといたりなば、てんしよしてなんぢえらまんひとびとつかはし、なんぢめぐみをエルザレムにもたらさしめん。 4もしわれくべきかちあらば、かれらわれともくべきなり。 5われはマケドニアをとほらんとするゆゑに、マケドニアをとほりてなんぢもといたり、 6おほくはなんぢともとどまり、あるひふゆすごこともあらん。これいづこくもなんぢよりおくられんためなり。 7われみちついでなんぢことこのまず、しゆゆるたまはばしばらなんぢ