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坂本龍馬の手紙/慶応3年10月13日付後藤象二郎宛

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ウィキペディア後藤象二郎のページがあります。

御相談被遣候建白之儀、万一行ハれざれば固
より必死の御覚悟故、御下城無之時は、海
援隊一手を以て大樹参内の道路
ニ待受、社稷の為、不戴天の讐を報じ、
事の成否ニ論なく、先生ニ地下ニ御面
会仕候。○草案中ニ一切政刑を挙て
朝廷ニ帰還し云〻、此一句他日幕府よりの
謝表中ニ万一遺漏有之歟、或ハ此一句
之前後を交錯し、政刑を帰還
するの実行を阻障せしむるか、従来
上件ハ鎌倉已来武門ニ帰せる大権を
解かしむる之重事なれバ、幕府
に於てハいかにも難断の儀なり。是
故に営中の儀論の目的唯此一欸のみ
あり。万一先生一身失策の為に
天下の大機会を失せバ、其罪天地ニ
容るべからず。果して然らバ小弟亦
薩長二藩の督責を免れず。豈
徒ニ天地の間に立べけんや。
            誠恐誠懼
  十月十三日       龍馬
 後藤先生
     左右