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  • 枇杷晚翠 梧桐早凋   枇杷は晩翠(ばんすい)冬なお青し 桐は早凋(そうちょう)秋には枯れる 陳根委翳 落葉飄颻   古い根株は衰え倒れ 落ち葉は風に飄々と舞う 遊鵾獨運 凌摩絳   遊ぶ大鳥ひとり巡りて 夕焼け空に迫り越ゆく 七の一(197~216)    耽讀翫市 寓目囊箱   市で立ち読み楽しみ耽る 袋や箱の書に目をつける…
    15キロバイト (2,875 語) - 2019年9月16日 (月) 21:26
  • 蔓草(まんさう)露(つゆ)深(ふか)し人(ひと)定(しづ)まりて後(のち)、 終宵(よもすがら)雲(くも)尽(つ)きぬ月(つき)の明(あき)らかなる前(まへ)、 蔓草露深人定後。終雲尽月明前。 秋夜詣祖廟詩 小野篁 けんかしうのうちのこしうのゆめ、 ゆりうえいのほとりばんりのこゝろ、 蒹葭州(けんかしう)の裏(うち)の孤舟(こしう)の夢(ゆめ)、…
    324キロバイト (63,686 語) - 2019年11月19日 (火) 14:37
  •  そこへ闖入し来つた十八歳の山陽は何者であるか。三四年前に蘇子の論策を見て、「天地間有如此可喜者乎」と叫び、壁に貼つて日ごとに観た人である。又数年の後に云ふ所を聞けば、「凌雲冲」が其志である。「一度大処へ出で、当世の才俊と被呼(よばれ)候者共と勝負を決し申度」と云ひ、「四方を靡せ申度」と云つてゐる。そして山陽は能く初志を遂…
    1.54メガバイト (342,889 語) - 2024年3月25日 (月) 01:52