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- 鹽にしていざことづてん都鳥 千鳥 ひだるさよ寒さよ須磨の磯千鳥 桑名古益亭にて 冬牡丹千鳥よ雪のほとゝぎす 一疋のはね馬もなし川千鳥 ねざめは 松風の里 呼續は 夜明けてから 笠寺は 雪のふる日 星崎の闇を見よとやなく千鳥 鷦鷯 船頭の小宿這入やみそさざい…391バイト (18,319 語) - 2019年9月28日 (土) 21:54
- つばさなき 身を悲みて、 力なき 砂を踏みつゝ、 大洋に 淚洗へば 富士の山 朝日に高し。 雲迷ふ 脊戸(せと)の川瀨に、 虹清し 夕日影、 雨白き 青葉の山に、 風遠し ほとゝぎす。 人しらぬ 田中の庵(いほ)は、 芭蕉葉の 雨もさわがず、 露眠る 柴の戸あけて、…75キロバイト (14,227 語) - 2023年1月19日 (木) 15:02
- 秋眺望 秋風にはこねあしがら雲はれてはつ雪しろしふじの遠やま 寒夜衾 しろたへの衾も雪のこゝちしてうちかさぬれど寒きよはかな 月前千鳥 礒山をはなるゝ月に聲をのみきゝし千鳥のかげも見えつゝ 月照雪 冬のよのはれたるそらの月かげにきのふつもりし雪を見るかな 猿 梢よりこずゑをつたふこのは猿つばさあるかと思はるゝかな…173キロバイト (37,495 語) - 2023年8月19日 (土) 05:11
- 薄暗くなり出した曠漠たる飛行場を横切って、千鳥食堂へ急ぎ出した。 夕日は、腐った血の色だった。 不吉の前兆のような、無気味な静(しずか)さが、原っぱの上全体に押しかぶさって、夕靄が、威圧するように、あたりを罩(こ)めていた。そして颯々(さつさつ)と雑草を薙(なぎ)る黝黯(あおぐろ)い風……。 行く手に、ぼんやりと千鳥…184キロバイト (33,562 語) - 2023年10月17日 (火) 13:53