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- 旅の世の旅に果てつる。 あはれかく語るも聞くも、 後の世の誰が淚ぞや、 かの塚を築(つ)きけむ人も、 露深き野寺に眠る。 また坴雪に吹雪(ふゞき)に、 竹原は見えつ隱れつ、 つれなくも流るゝ水に、 雪重き袂をしぼる。 あはれこの浮世の旅に、 別れては今日を限りぞ、 いざ今宵語りあかさむ、…75キロバイト (14,227 語) - 2023年1月19日 (木) 15:02
- と)く開(ひら)く。今日(こんにち)知(し)らず誰(たれ)か計会(けいくわい)せん、 春風(しゆんぷう)春水(しゆんすゐ)一時(いちじ)に来(きた)らんとす。 柳無気力条先動。池有波文氷尽開。 今日不知誰計会。春風春水一時来。 府西池 白居易 よるはざんかうになんなんとしてかんけいつき、 はるはかうくわになりてげうろもゆ。…324キロバイト (63,686 語) - 2019年11月19日 (火) 14:37
- 草庵 觀音の甍見やりつ花の雲 秋風が鳴瀧の山家を訪ふ 樫の木の花にかまはぬ姿哉 春風に吹出し笑ふ花もがな 深川やところ〳〵に花吹雪 法師の箒とりたる畫に いざ落花眼裏の埃掃き拾てん 畫賛 花は世を江戶方角の法師哉 木の下に汁も鱠もさくら哉…391バイト (18,319 語) - 2019年9月28日 (土) 21:54
- 闇(やみ)の夜も 光をまとふ 星の空 君を思へば 淺茅生(あさぢふ)の 荒(あ)れにし野邊も 花のやど 胸の思ひは つもれども 吹雪(ふぶき)はげしき こひなれば 君が光に 照(て)らされて 消えばやとこそ 恨(うら)むなれ 〈[#改ページ]〉 寶はあはれ碎けけり…145キロバイト (29,622 語) - 2019年9月29日 (日) 05:26
- 。月傾いて山を慕い、人老いて妄(みだ)りに道を説く。若き空には星の乱れ、若き地(つち)には花吹雪(はなふぶき)、一年を重ねて二十に至って愛の神は今が盛(さかり)である。緑濃き黒髪を婆娑(ばさ)とさばいて春風(はるかぜ)に織る羅(うすもの)を、蜘蛛(くも)の囲(い)と五彩の軒に懸けて、自(みずから)…711キロバイト (133,899 語) - 2023年10月17日 (火) 13:49
- 印した道を追尋(つゐじん)することとする。詩にはかう云つてある。「更登高館墟。長吁歎文治。(中略。)唯余中尊寺。遺構纔未隳。北対琵琶城。衣川長渺瀰。吹雪一関風。風刀劈面皮。帰途海浜険。魂断足胼胝。」 二人は北上川に沿うて北し、文治の故蹟を高館(たかだち)に訪うて判官義経を弔し、中尊寺に詣で、衣川(…1.54メガバイト (342,889 語) - 2024年3月25日 (月) 01:52