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検索結果

  • 新生 (カテゴリ 青空文庫からインポートしたテキスト)
    ちちぶ)連山にかけて雪の色を見る日が多くなった。がまたひどく吹いた。然し概して言えば初冬の野の景色はしみじみと面白いものである。霜の色の蒼白(あおじろ)さは雪よりも滋(しげ)くて切ない趣がある。それとは反対に霜どけの土の色の深さは初夏の雨上りよりも濶(かいかつ)である。またほろほろになった苔(こ…
    1メガバイト (204,909 語) - 2019年9月29日 (日) 05:14
  • 桃の雫 (カテゴリ 青空文庫からインポートしたテキスト)
     朝食。毎朝簡單に茶粥で濟ませる。一ころはオート・ミイルを試みたこともあつたが、どうしたものか町で賣る品も粗惡なものばかりになつて、だん/\自分の口には適しなくなつた。茶粥二椀、牛乳一合、その用ゐ方は殆んどオート・ミイルの場合と同じだ。これがまたわたしの好物の一つだ。奈良の方…
    282キロバイト (57,833 語) - 2021年5月19日 (水) 16:37