原文批判 創世記 (フランシスコ会訳)
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『聖書創世記 原文校訂による口語訳』 フランシスコ会聖書研究所、 1958年12月発行 『フランシスコ会訳聖書』 Gen
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[編集] 原文批判
[編集] 略号表
(ヘ) マソラ本(ヘブライ語)
(ヘ)K ケチブ(マソラ点を除いたヘブライ文)
(ヘ)Q ケレ(マソラ点によるか、あるいは欄外にしめされた別の読み方)
(ヘ)サ サマリア五書(ヘブライ語)
(ヘ)ク 死海(クムラン)写本(ヘブライ語その他)
(ギ) 七十人訳聖書(ギリシャ語)
(シ) ペシッタ訳聖書(シリア語)
(ラ) ヴルガタ駅聖書(ラテン語)
(ラ)旧 旧ラテン訳聖書(ラテン語)
(ア) タルグム(アラム語)
(ア)オ オンケロス・タルグム(アラム語)
(訳) 古代語訳本(すくなくとも三つ。(ギ)は常に含まれる)
○写 ○の中の文字が示す聖書の写本のうちで異なった読み方をする若干の写本のこと
-
- (たととえば(ヘ)写は、マソラ本とは読み方を異にするヘブライ語写本)。
マソラ点とは、第七~九世紀ごろマソラ学者によって、子音だけのヘブライ文につけられた母音符号のことである。
[編集] 例言
原文批判は、本訳がマソラ本とは異なる読み方をした章節と、その根拠となった本あるいは訳本を示すものである。
ケレ・ケチブの箇所について、本訳がケレに基づいた場合は、批判的注を付さない。ケチブによる「ヤーウェ」という読み方は、ケレでは「アドナイ」または「エロヒム」となっているが、本訳は常にケチブにしたがった。この場合も批判的注を付さない。
性や数あるいは動詞の形などについて修正し、それが訳文の上にあらわれない場合には、批判的注を付さない。またマソラ本において文法上誤っているように見えるものも、それが別の意味を示さないかぎり、修正しなかった。
批判の対象となる語句を見いだしやすくするために、批判の対象とならない語句をカッコにつつんだ。
1:6-7 【そのとおりになった】 (ギ)による。 9 11 15 24 30節参照。(ヘ)ではこの1句を7節の後部に置き誤っている。
1:11 【(地は草木)で(……草と……木とで青くなれ)】 (ヘ)写 (ヘ)サ (訳)による。12節も参照。(ヘ)では「地は草木と……草と……木とで青くなれ」。
1:26 【野の(すべての)獣】 (シ)による。直訳では「地の(すべての)獣」。(ヘ)では単に「(全)地」。
1:30 【与える】 9:3に同じ。 (ギ)参照。(ヘ)にはない。
2:20 【人(に)】 このヘブライ語「アダム」は「人」という普通名詞として一貫して使われているが、4:25ではじめて固有名詞として扱われている。(ヘ)は本節と3:17 21で固有名詞として読んでいる。
2:24 【ふたり】 (訳)による。マテオ19:5、マルコ10:7も参照。
3:17 21 【人】 2:20に同じ。
4:8 【野原へ行こう】(ヘ)サ (訳)による。
4:26 【エノシュ〔直訳ではかれ〕は(…)最初の人であった】 (ラ)による。(キ)参照。(ヘ)では「その時人々は(…)はじめた」。注18参照。
5:22 【生きながらえ】 (ギ)写 (ラ)写および本章の並行部にならった。(ヘ)にはない。
7:8 【(地をはうすべてのもの)の中がら】 (ヘ)サ (訳)による。(ヘ)にはない。
7:22 【鼻に命】 (ギ) (ラ)による。(ヘ)では「鼻に霊の命」、
8:3 【洪水がおこってから(百五十日)】 直訳では「あの(百五十日)」(注1参照)。(ヘ)の「ミケセー・ハミッシム」の別の読み方「ミッケス・ハハミッシム」による。(ヘ)サ参照。(ヘ)では「百五十日の終わりに」。
8:19 【(すべての)家畜(…地をはうすべての)もの〔直訳でははうもの〕】 (ギ)による。(ヘ)では、「(すべての)はうもの(……地をはうすべての)もの」。
10:05 【以上は(……)ヤフェトの子孫である】 本章の並行部20 31節にならった。(ヘ)にはない。
10:10 【みな(……)にあった】 母音符号を少し変えた読み方による。(ヘ)は「カルネ」という町の名として読んでいる。
10:14 【カフトルから(ペレシェト人が出た)】 アモス9:7、エレミア47:4参照。(ヘ)は語の順序が変っていて、「カスルーから(……)」。
10:23 【マッサ】 (ヘ)サ (ヘ)クによる。25:14と同じ。(ヘ)では「マッシュ」。
12:2 【おまえの名は祝福として唱えられる】 母音符号を少し変えて、直訳すれば、「それは祝福となる」。(ヘ)では「おまえは祝福となれ」。
14:4 【十三年目】 (訳)による、(ヘ)では「十三年」。
14:6 【(セイル)の山々】 (ヘ)サ (訳)による。(ヘ)では「彼らの山(セイル)」。
14:10 【(ソドム)の王(とゴモラの王)】 (ヘ)写 (ヘ)サ (ギ) (シ)による。(ヘ)では「ソドムとゴモラの王」。
17:19 【イサク〔直訳ではかれ〕と(そのあとに続く子孫)の神となるためである】 (キ)写による。(ヘ)にはない。接続詞「と」は(ヘ)写 (ヘ)サ (ギ) (シ)などによる。
21:9 【自分の子イサクと】 (ギ) (ラ)写による。(ヘ)にはない。
21:14 【その子を負わせて】 (ギ)写 (シ)による。(ヘ)では「(水のはいった皮袋とパンを取っで、ハガルに与え、〔それを〕彼女の肩に)負わせ、およびその子を」(?)。
21:16 【その子〔直訳ではかれ〕は】 (ギ)による。次節も参照。(ヘ)では「彼女は」。
22:13 【一頭の(雄羊)】 (ヘ)写 (ヘ)サ (訳)による。(ヘ)と(ラ)では「〔アブラハム〕のうしろに(雄羊)」。
23:6 15 【それよりも】 13節参照。(ヘ)はこれを前節に結びつけ、「かれに」と読んでいる。
24:22 【レベッカの鼻につけ】 (ヘ)サによる。47節参照。(ヘ)にはない。
24:36 【年老いたあるじ】 (ヘ)サ (ギ)による。21:2参照。(ヘ)では「年老いた」は「妻サラ」にかかっている。
24:62 【…の荒野に(行っていた)】 (ヘ)サ (訳)による。(ヘ)では不明。
24:67 注19参照。(ヘ)では「天幕」のあとに「母サラ」をつけ加えている。
26:18 【しもべたち】 (ヘ)サ (訳)による。(ヘ)では「日々」。
29:1 【旅を続けて】 注2参照。
29:30 【ラケルを】 (ギ)(ラ)による。(ヘ)では「ラケルをも」。
33:4 【接ぷんしその首によりかかり】 (ギ)による。(ヘ)の「かれに接ぶんした」には異常なマソラ点がつ けられているので、この箇所はそこなわれたもののようにみえる。並行部29:13 45:14-15 46:29参照。 (ヘ)Kは順序を変え「(かれを抱いて)その首に寄りかかり、かれに接ぷんした。(そしてふたりは泣いた)」。
34:13 【答える時いつわって話し】 (シ)による。(ヘ)では「いつわって答え、話し」。
34:29 【家の中のものもすべて略奪した】 (ヘ)写 (ヘ)サ (シ)による。(ヘ)では「……略奪した。また家の中のものすべてを」。
36:2 14 【(ジベオンの)子】 (ヘ)サ (ギ)(シ)による。24節参照。(ヘ)では「(ジベオンの)娘」。
36:24 【ジベオンの子ら……アイヤとアナ】 (ヘ)写 (ヘ)サ (訳)、歴上1:40による。(ヘ)では「ジベオンとアイヤとアナの子……」。
36:26 【ディション】(ヘ)サ (シ)、歴上1:41による。21 27-28節参照。(ヘ)では「ディシャン」。
36:30 【分族】 母音符号を一つ変えて訳した(ギ)による。(ヘ)では「酋長」。
37:17 【かれらが】 (ヘ)サ (ギ)による。(ヘ)にはない。
37:36 【ミドヤン人】 (訳)による。28節参照。(ヘ)では「メダン人」。
38:5 【彼女は(ケジブに)いた】 (ギ)による。母音符号を変え、独立不定詞として、「ウェハョ」(エゼキェル3:1の場合と同じ)と読んだ。(ヘ)では「かれは(ケジブに)いるであろう」(?)。
38:21 【その(所)】 (ヘ)サ (ギ) (シ)による。(ヘ)では「彼女の(所)」。
39:9 【わたしの力が及ばないものはありません】 (ギ) (シ)参照。(ヘ)では「かれはわたしより強い力をもつていません」。
41:48 【(エジプトの地に)豊作(があった時の)七か年の(食糧)】 (ヘ)サ (ギ)による。53節参照。(ヘ)では「(エジプトの地に)七か年(があった時の食糧)」
41:56 【すべての麦の倉を】 (ギ)(シ)による。(ヘ)サ参照。(ヘ)では「それらの中にあるすべてを」(?)。
〃 【売った】 (ヘ)サ 写および母音符号を変えて訳した(ギ)(ラ)による。(ヘ)では「買った」。
42:33 【穀物(を)】 (ギ) (シ) (ア)オによる。19節参照。(ヘ)にはない。
45:19 【(おまえは)かれらにこう命じなさい】 (ギ)(ラ)参照。(ヘ)では「おまえは命じられる」、注9参照。
46:28 【ヨゼフ〔直訳ではかれ〕が(ゴシェン)で自分の前にあらわれるように】 (ヘ)サ (シ)による、(ギ)参照。(ヘ)では「(ゴシェン) へ示すように」(?)。注6参照。
47:5-6 【ヤコブとその子らはエジプトのヨゼフのもとに来た エジプト王のファラオはそのことを聞いた。ファラオはヨゼフに語り】 (ギ)による。(ヘ)にはない。5-6節の語の順序も(ギ)による。本文中の番号は(ヘ)による順序を示す。注3参照。
47:22 【奴隷とした】 (ヘ)サ (ギ)による。(ラ)参照。(ヘ)では「町々に移した」。
49:4 【(おまえは…)上って】 (シ) (ア)オによる。母音符号を変え、独立不定詞として「アロ」と読んだ。(ヘ)では「かれが上った」。
49:6 【わが心】 直訳では「わが肝」。母音符号を一つ変えて訳した(ギ)による、(ヘ)では「わが栄え」。
49:10 【持ち主】 直訳では「それが属するもの」(シェロ)。(ギ)写 (シ) (ア)オ (ヘ)サ写による。また(ヘ)写の母音符号を変えて読めばこうなる。(ヘ)では「シロ」または「シロに」。注9参照。
49:19 20【かれらの(背後……。)アシェル】 (訳)による。20節のはじめの文字を19節の後部につけて読んだ。(ヘ)の19節には「かれらの]はなく、20節のはじまりは「アシェルから」。
49:22 【牛の子】【(子)牛】 二つとも直訳では「雌牛の子」。注17参照。この語の子音は古いウガリト語に符合する。(ヘ)では「果樹の子」。
〃 【わたしの若者の子ら】 (ヘ)サによる。(ギ)参照。(ヘ)では「娘たち〔枝?〕はあゆむ〔単数形〕」。
〃 【若い牛】 母音符号を変えて直訳すれば、「雄牛〔親〕の乳離れしない子」。 (ヘ)では『へいの上に」。本節全体については注17参照。
49:23 【射かけて】 母音符号を変え、独立不定詞として「ラボ」と読んだ(動詞は21:20の場合と同じ。形は18:18の動詞「ハヤ」と同じ)。(ヘ)は交法上不統一。
49:24 【かれらの弓は……くじかれる】 (ギ)による。(シ)参照。(ヘ)では「かれの弓〔もつ手〕はゆるがすもちこたえ、その手と腕はすばやい」。注18参照。
〃 【名によって】 (シ)(ア)オによる。(ヘ)では「そこから」。注18参照。
49:26 【永遠の山の】 (ギ)による。申33:15参照。(ヘ)では「に、わたしの先祖の」(?)。注20参照。
49:29 【身内】 49:33 25:8 17 35:29の場合に同じ。母音符号を一つ変えて読んだ。(ヘ)では「民」。
50:15 【恐れて】 (シ)による。(ラ)参照。(ヘ)にはない。