とびらのマーク (フランシスコ会訳)
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『聖書創世記 原文校訂による口語訳』 フランシスコ会聖書研究所、 1958年12月発行 『フランシスコ会訳聖書』
[編集] とびらのマーク
太陽の中にえがかれたX とP は、「キリスト」というギリシャ語のはじめの二文字である。Α は「アルファ」、Ω は「オメガ」で、それぞれギリシャ文字のはじめと終りである。神の永遠のみことばであるキリストは、すべてのものの、特に神感による神のことば、すなわち聖書の「アルファとオメガ、はじめと終り」(黙21:6 22:13)である。「正義の太陽」(マラキ4:2、エレミヤ23:6参照)であるキリストは、新約聖書では、「やみと死のかげにすわる人々を照らし、わたしたちを平和の道にみちびくために上からのぞむ朝日」(ルカ1:78-79、なおイザヤ9:2、マテオ4:16、エフェゾ5:14、ペトロニ書1:19、黙21:23-24参照)としてあらわれている。このマークの中では、日本の象徴であるふじ山の上に、「世の光」として輝いている(ヨハネ8:12参照)。
下部の巻物は、最近死海の近くで発見された写本になぞらえて描いたもので、聖書の基である旧約聖書をあらわす。巻物にしるされているヘブライ文字は旧約時代のもので、死海写本にしるされている筆記体と同じ形である。その意味は、「律法書」「預書書」「その他の書」である(シラ書の序と本書3ページ参照)。
だいたいにおいて、旧約聖書はヘブライ語でしるされ、新約聖書はギリシャ語でしるされている。したがってマークの中のヘブライ文字とギリシャ文字は、本書が原文からの訳であることを意味する。山の上に輝く太陽がすべての人に見られ、すべての人を照らすように、神のことばも、日出ずる国のすべての人に理解され、またすべての人に光を与えるものである。したがって、マークは、本書が口語訳であることもあらわしている。