吏は爾を獄に下さん。
五九 我爾に語ぐ、爾毫釐だに償はずば、彼より出づるを得ず。
十三章
一 其時数人來りて、ピラトが其血を其祭物に雑へしガリレヤ人の事をイイススに告げたり。
二 彼は之に答へて曰へり、爾等此のガリレヤ人は斯く苦を受けし故に、悉くのガリレヤ人より多く罪ありしと意ふか。
三 我爾等に語ぐ、然らず、乃爾等若し悔改せずば、皆是くの如く亡びん。
四 或は彼のシロアムの塔倒れて殺されし十八人は、悉くのイエルサリムに居る者より多く罪を負ひたりと意ふか。
五 我爾等に語ぐ、然らず、乃爾等悔改せずば、皆同じく亡びん。
六 又譬を設けて曰へり、或人、其葡萄園に植ゑたる無花果樹ありしに、來りて、之に果を求むれども、得ざりき。
七 遂に園丁に謂へり、視よ、我三年來りて、此の無花果樹に果を求むれども、得ず、之を斫れ、何ぞ徒に地を塞ぐ。
八 園丁彼に対へて曰く、主よ、今年も之を容して、我が其周囲を掘りて、肥料を置くを待て、
九 或は果を結ばん、否ずば、後に之を斫らん。
一〇 安息日に彼一の会堂に在りて敎を宣べたり。
一一 爰に十八年病の鬼を患ふる婦あり、傴みて、少しも伸ぶる能はざりき。
一二 イイスス之を見て、呼びて之に謂へり、婦よ、爾は其病より釈かれたり。
一三 乃