天に行はるヽが如く、地にも行はれん、
三 我が日用の糧を毎日我等に與へ給へ、
四 我等に我が罪を免し給へ、蓋我等も凡そ我等に負ふ者に免す、我等を誘に導かず、猶我等を凶惡より救ひ給へと。
五 又彼等に謂へり、爾等の中孰か友あり、夜半彼に來りて、友よ、我に三の餅を借せ、
六 蓋我が友途中より我に來りしに、我之に供すべき者なしと曰はんに、
七 彼内より之に答へて、我を煩はす勿れ、門已に閉ぢ、我が兒曹我と與に床に在り、我起きて、爾に與ふる能はずと曰はん。
八 我爾等に語ぐ、若し彼は友なるが故に、起きて彼に與へずば、乃其切迫に依りて、起きて其需むる如く彼に與へん。
九 我も爾等に語ぐ、求めよ、然らば爾等に與へられん、尋ねよ、然らば遇はん、門を叩けよ、然らば爾等の爲に啓かれん。
一〇 蓋凡そ求むる者は得、尋ぬる者は遇ひ、門を叩く者は啓かれん。
一一 爾等の中父たる者、孰か其子餅を求めんに、之に石を與へ、或は魚を求めんに、之に魚に代へて蛇を與へ、
一二 或は卵を求めんに、之に蠍を與へん。
一三 然らば爾等惡しき者なるに、尚善き賜を其子に與ふるを知る、況んや天に在す父は、之に求むる者に、聖神゜を與へざらんや。
一四 或時彼瘖なる
魔鬼を
逐ひ
出せり、
魔鬼出でて、
瘖言ひしに、
民之を
奇とせ