ヤ、デカポリ、イエルサリム、イウデヤ、イオルダンの外より衆くの民彼に從へり。
第五章
一イイスス群衆を
見て、
山に
登れり、
既に
坐せしに、
其門徒彼に
就けり。
二彼口を
啓きて、
之を
敎へて
曰へり、
三神゚の
貧しき
者は
福なり、
天國は
彼等の
有なればなり。
四泣く
者は
福なり、
彼等慰を
得んとすればなり。
五溫柔なる
者は
福なり、
彼等地を
嗣がんとすればなり。
六義に
饑ゑ
渴く
者は
福なり、
彼等飽くを
得んとすればなり。
七矜恤ある
者は
福なり、
彼等矜恤を
得んとすればなり。
八心の
清き
者は
福なり、
彼等神を
見んとすればなり。
九和平を
行ふ
者は
福なり、
彼等神の
子と
名づけられんとすればなり。
一〇義の
爲に
窘逐せらるゝ
者は
福なり、
天國は
彼等の
有なればなり。
一一人我の
爲に
爾等を
詬り、
窘逐し、
爾等の
事を
譌りて
諸の
悪しき
言を
言はん
時は、
爾等福なり、
一二喜び
樂めよ、
天には
爾等の
賞多ければなり、
蓋人是くの
如く
爾等より
先なりし
預言者を
窘逐せり。
一三爾等は
地の
鹽なり、
若し
鹽其味を
失はゞ、
何を
以て
其鹹に
復さん、
後復用ゐる
所なく、
惟外に
棄てられて、
人に
踐まれんのみ。
一四爾等は
世の
光なり、
山の
上に
建てる
邑は
隠るゝ
能はず。
一五人燈を
燃して、
之を
斗の
下に
置かず、
乃燈臺の
上に
置く、
然らば