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Page:Wagasyu Iisusu Harisutosu Sin yaku01.pdf/13
一當時イイスス神゚に
導かれて
野に
適けり、
悪魔に
試みられんとするなり。
二既に
齋せしこと
四十日四十夜にして、
遂に
饑ゑたり。
三試みる
者彼に
就きて
曰へり、
爾若し
神の
子ならば、
此の
石に
命じて
餠と
爲らしめよ。
四彼答へて
曰へり、
録せるあり、
人は
惟餠のみを
以て
生くべきに
非ず、
乃凡そ
神の
口より
出づる
言を
以てすと。
五其時悪魔は
彼を
攜へて、
聖なる
城に
至り、
彼を
殿の
頂に
立たしめて
六言ふ、
爾若し
神の
子ならば、
自ら
下に
投ぜよ、
蓋録せるあり、
爾の
爲に
其天使に
命ぜん、
彼等其手にて
爾を
抱へて、
爾の
足を
石に
蹶かざらしめんと。
七イイスス之に
謂へり、
亦録せるあり、
主爾の
神を
試みる
勿れと。
八悪魔復彼を
攜へて
最高き
山に
至り、
世界の
萬國と
其榮華とを
示して、
九彼に
謂ふ、
爾若し
俯伏して
我を
拜せば、
悉く
此を
爾に
與へん。
一〇其時イイスス之に
謂ふ、
サタナ我より
退け、
蓋録せるあり、
主爾の
神を
拜せよ、
獨彼のみに
事へよと。
一一是に
於て
悪魔彼を
離る、
視よ、
天使等就きて、
彼に
奉事せり。
一二イイススは
イオアンが
囚はれたりと
聞きで、
ガリレヤに
去れり、
一三ナザレトを
離れて、
ザワゥロン及び
ネファリムの