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二五 凡ソ各人皆自主自立ヲ目的トシ人ノ權利ヲ妨ルヲ得ズ就中警察官吏ノ如キハ人ヲ警ルノ官ニシテ他ノ標凖タルベケレバ各自其分限ニ安ンジ己レ十分ノ獨立ヲ爲シ其餘光ヲ人ニ及ボス者ト心得ベシ
二六 政府ノ人民ヲ世話スルモ父母ノ其子ヲ心配スルモ他ニ非ズ只各自ヲシテ其自主自立ヲ得セシムルニ止ルノミ其既ニ自立スルヤ事物ヲ交換シ互相ノ便益ヲ爲サヾルヲ得ズ是交際ノ由ヲ起ル所也此交際ニ依リ不良ノ人アリテ他ノ權利ヲ妨ル等ノ弊アレバ此ヲ防グノ國法ナキヲ得ズ卽チ政府ナキヲ得ザル所以也夫レ一人ノ各人ニ對スルモ一國ノ各國ニ對スルモ其理此ノ如シ抑〻國ニシテ負債アレバ獨立ノ光榮ヲ减殺シ人ニシテ負債アレバ亦自立ノ權ヲ屈スベシ故ニ曰己レガ受ケタル恩義ハ無形ノ負債也己レガ作シタル借財ハ有形ノ負債也今夫シ分身ノ子ニシテ其父母ヲ養フハ其生育セラレタル負債ヲ父母ニ償フ也負債ヲ償却スル事父母猶ホ此ノ如シ况ヤ其他ニ於テヲヤ若シ此有
