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書紀の難波 長柄 朝廷 御卷 に、惟神 者 、謂 ㆓隨神道亦 自 有神道㆒ 也とあるを、よく思ふべし、神道に隨 ふとは、天 下治 め賜ふ御 しわざは、たゞ神代より有 こしまに〳〵、物し賜ひて、いさゝかもさかしらを加 へ給ふことなきをいふ、さてしか神代のまに〳〵、大 らかに所知 看 せば、おのづから神の道はたらひて、他 にもとむべきことなきを、自 有㆓ 神 道㆒とはいふなりけり、かれ現御神 と大八洲國 しろしめすと申すも、其 御世々々の天皇の御政 、やがて神の御政 なる意なり、萬葉集の歌などに、神隨 云云 とあるも、同じこゝろぞ、神國 と韓人 の申せりしも、諾 にぞ有 ける、
古
故古語 に、あしはらの水穗 の國は、神 ながら言擧 せぬ國といへり、
物のことわりあるべきすべ、