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4 極左暴力集団対策の推進

  • 警察は、極左暴力集団に対する事件捜査及び(違法行為の準備等が行われるおそれのある)非公然アジト発見に向けたマンション、アパート等に対するローラーを推進し、平成29年中、非公然アジト3か所を摘発したほか、極左活動家ら30人を検挙

【29年中の検挙事例】

事例 警察庁指定重要指名手配被疑者の検挙
警察では、昭和46年11月に発生した警察官殺害事件(渋谷暴動事件)に関する警察庁指定重要指名手配被疑者である大坂正明が、中核派(党中央)の組織的な支援を受けながら逃亡、潜伏しているものとみて、平成28年11月に同事件を捜査特別報奨金制度の対象事件に指定したほか、同人の検挙に向けた各種対策を推進した。
平成29年5月18日、大阪府警察が中核派(党中央)の非公然アジトを摘発した際に公務執行妨害罪で現行犯逮捕した同派非公然活動家が、大坂正明であると判明したため、同年6月7日、警視庁は、同人を殺人罪等で再逮捕した。
事例 ゲリラ事件被疑者の検挙
警視庁は、平成25年11月28日、東京都に所在する米軍横田基地に向けて飛翔弾2発を発射し、うち1発を基地周辺で爆発させたゲリラ事件で、平成29年7月14日、革労協反主流派非公然活動家の男を、爆発物取締罰則違反で逮捕した。
また、同非公然活動家が、平成26年10月20日に埼玉県川口市内で発生した、米軍普天間飛行場の辺野古移設工事関連会社に向けて金属弾が打ち込まれたゲリラ事件にも関与していたとして、警視庁及び埼玉、神奈川両県警は、平成29年11月28日、銃砲刀剣類所持等取締法違反等で再逮捕した。
  • 警察では、ポスターを始めとする各種媒体を活用した広報活動を推進するとともに、引き続き、国民の理解と協力を得ながら、極左暴力集団による違法行為の取締りを実施