船の夢

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船の夢
作者:酒井某

地歌。『舟の夢』とも書く。作曲は、菊崎検校。箏手付は、八重崎検校

こがれこがれて逢ふ瀬は苦労、楽しむ中に何のその。人目づつみのあらばこそ。嬉しい世界に住み馴れて、流れ渡りの船のうち、それも浮世ぞ、帰るにもしかじと鳴きてほととぎす。行方ゆくゑ何処いづくとしら浪の、夜のむしろに思い寝の。夢を現に驚かす。風は涼しき楫枕かじまくら


  • 底本: 今井通郎『生田山田両流 箏唄全解』下、武蔵野書院、1975年。
  • Public Domain この作品は1899年3月4日以前に公表されたもので、作者の死亡から100年以上経過しているため全世界でパブリックドメインの状態にあります。