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船の夢 作者:酒井某
地歌。『舟の夢』とも書く。作曲は、菊崎検校。箏手付は、八重崎検校。
こがれこがれて逢ふ瀬は苦労、楽しむ中に何のその。人目づつみのあらばこそ。嬉しい世界に住み馴れて、流れ渡りの船のうち、それも浮世ぞ、帰るにもしかじと鳴きてほととぎす。行方《ゆくゑ》何処《いづく》としら浪の、夜の筵《むしろ》に思い寝の。夢を現に驚かす。風は涼しき楫枕《かじまくら》。