約翰傳第二十章

提供: Wikisource
移動: 案内検索
Wikisource:宗教 > 聖書 > 新約聖書(ヘボン訳) > 約翰傳福音書
  • 註: この文書ではルビが使用されています。ここでは「単語ルビ」の形で再現しています。ルビが正しく見えない場合は、{{Ruby}}の解説に従ってCSSを設定してください。

第二十章[編集]

[1] 一七日ひとまはりのはじめの日 マガダレネマリアあかつきいまだくらきうちにはかにきたりて いしはかよりとれしをみる
2 つひにシモン ペテロと耶穌のいつくしむところの門徒でしにはしりゆきてかれらにいひけるは たれかしゆはかよりとりしものあり われらいづこにおきしやところをしらず
3 ペテロとそのほかのでしといでゝ はかにいたりぬ
4 二人ふたりたがひにはしり ほかの門徒でしペテロよりはやくはしり さきはかにいたり
5 かゞみしかばねをつゝみしぬののおけるをみる されどもいらず
6 シモン ペテロかれにおくれてきたり はかにいり つゝみしぬののおけるをみる
7 またそのかうべをつゝみしぬぐひはしかばねをつゝみしぬのとともにおかず はなれてほかのところにたゝみておけるをみる
8 こゝにはじめにはかへきたりしほかの門徒でしもいり これをみてしんぜり
9 こはしるせしところのかれのよみがへるべきことをしらざればなり
10 さて門徒でしはまたおのれのやどへかへれり
11 マリアはかのそとにたちてなげきつゝ はかにむかひかゞみ
12 ふたりの天の使つかひしろきころもを 耶穌のしかばねをおけるところに 一人ひとりかうべ一人ひとりはあしにをるをみたり
13 天の使つかひかれにいひけるは をんなよ なんぞなげくや かれらにいひけるは わか[が]しゆをとるものありて いづこにおきしをしらさ[ざ] ればなり
14 このことをいひ ふりむいて耶穌のたちしをみる されども耶穌なることをしらず
15 耶穌かれにいひけるは をんなよ なんぞなげくや たれをたづぬるぞ マリアそのをまもる人なりとおもひてかれにいひけるは なんぢもしかれをおふ[ぶ] ひしならば いづこにおきしをわれにつげよ われはこれをとるべし 耶穌かれに マリアよといふ をんなかへりみてかれに ラボニといふ これをとけは[ば]夫子なり
17 耶穌かれにいひけるは われにさはることなかれ いかにとなれば われいまだわがちゝにのぼらざればなり わが兄弟きやうだいにゆきていへ われはわがちゝとなんぢらのちゝ わがかみとなんぢらの神にのぼると
18 マガダレネマリアきたりてしゆを見 又おのれにいひしことを門徒でしにつげり
19 この日のくれがた一七日ひとまはりのはじめの日にて ユウダヤ人をおそるゝによりて 門徒でしのあつまりしところのもんをとぢたるに 耶穌きたりてそのうちにたち かれらに やすんぜよといふ
20 これをいひしのち そのとあばらをかれらにみせしに 門徒でししゆをみてよろこべり
21 またかれらにいひけるは やすんぜよ ちゝのわれをつかはせしごとく われもなんぢらをつかはす
22 これをいひしのち かれらにいきをふきていひけるは 聖靈せいれいをうけよ
23 なんぢらすべてそのつみをゆるせしものはこれをゆるされり そのつみをさだめしものはこれをさだめらる
24 耶穌きたりしときに十二のでしのひとり ふたといふトマスはかれらとともにをらず
25 よつてほかのでしかれにいひけるは われらしゆをみたり トマスかれらにいひけるは われもしそのくぎのあとをみず わがゆびをくぎのあとにさゝず 又をそのあばらにさゝずんば われはしんせ[ぜ]じ
26 八日すぎしのち その門徒でしいへのうちにをりて トマスもかれとともにをる もんをとぢたるに 耶穌きたりてそのうちにたち なんぢらやすんぜよといふ
27 つひにトマスにいひけるは なんぢのゆびをこゝにのべてわがを見 なんぢのをのべてわがあばらにさせよ しんぜざるなくしてしんぜよ
28 トマスこたへてかれにいひけるは わがしゆよ わがかみ
29 耶穌かれにいひけるは なんぢわれをみたるによつてしんぜり 見ずしてしんずるものはさいはひなり
30 耶穌その門徒でしのまへにこのふみにしるされざるなほほかのあまたのしるしをなせり
31 なんぢら耶穌はかみキリストとしんじ 又しんじてそのによりていのちあらんためにこのことをしるされり