検索結果

（りき）の稱（しよう）名（みやう）は不可思議（ふかしぎ）の一（いち）行（ぎやう）なり。超（てう）世（せ）の本（ほん）願（ぐわん）は凡（ぼん）夫（ぶ）出（しゆつ）離（り）の要道（えうだう）なり。身（み）をわすれて信樂（しんげう）し、聲（こゑ）にまかせて唱（しやう）念（ねん）すべし。南無阿彌陀（なむあみだ）佛（ぶつ）。…

（もの）をば下（げ）三品（さんぼん）と說（とく）べし。そのゆへは一明（いちみやう）三福（さんぷく）以爲（いゐ）正因（しやういん）二明（にみやう）九（く）品（ほん）以爲（いゐ）正行（しやうぎやう）と釋（しやく）して、九（く）品（ぼん）ともに正行（しやうぎやう）の善（ぜん）あるべきなり。囘（ゑ）向心（か…

こ）。（をる。） 忰 せがれ。倅（さい）の字（じ）の誤（あやまり）。（憔悴（せうすゐ）と熟（じゆく）する字（じ）で、やつる、おとろふ。） 社 やしろ。（土地（とち）の神（かみ）。） 亞 アール。（つぐ。） 坪 つぼ。（平地（へいち）。） 咄 はなし。（しかる。しかる聲（こゑ）。） 芝 しば。（くさびら。靈芝（れいし）。）…

いつしよ）にむまるゝといはゞ、惡業（あくごふ）のものども慢心（まんしん）ををこすべきがゆへに九（く）品（ほん）の差別（しやべつ）をあらせて、善人（ぜんにん）は上（じやう）品（ぼん）にすゝみ、惡人（あくにん）は下（げ）品（ぼん）にくだると說（とき）給（たま）へる也（なり）。いそぎまいりてみるべし」…

う）なを往（わう）生（じやう）すべし。いはんやこのごろをや。わが身（み）わろしとてうたがふべからず。自（じ）身（しん）はこれ煩惱（ぼんなう）具（ぐ）足（そく）せる凡（ぼん）夫（ぶ）なりといへり。十方（じつぱう）に淨（じやう）土（ど）おほけれども、西方（さいはう）をねがふは、十惡（じふあく）五（ご）逆…

）する程（ほど）の心（こころ）なければ、おなじ親（おや）子（こ）なるがごとし。念佛（ねんぶつ）して往（わう）生（じやう）せんと志（こころざ）して念佛（ねんぶつ）を行（ぎやう）ずるに、凡（ぼん）夫（ぶ）なるがゆへに貪瞋（とんじん）の煩惱（ぼんなう）おこるといへども、念佛（ねんぶつ）往（わう）生（じやう…

ゞ眞實心（しんじつしん）を。至誠心と善導はおほせられたる也。眞實といふはもろ〳〵の虛假（こけ）の心のなきをいふ也。虛假（こけ）といふは。貪瞋（とんじん）等の煩惱（ぼんなう）ををこして。正念をうしなふを。虛假（こけ）心（しん）と釋する也。すべてもろ〳〵の煩惱のをこる事は。みなもと貪瞋（とんじん）を母…

　四人の、けらを着た百姓（ひゃくしょう）たちが、山刀（なた）や三本鍬（さんぼんぐわ）や唐鍬（とうぐわ）や、すべて山と野原の武器を堅（かた）くからだにしばりつけて、東の稜（かど）ばった燧石（ひうちいし）の山を越（こ）えて、のっしのっしと、この森にかこまれた小さな野原にやって来ました。よくみるとみんな大きな刀もさしていたのです。…

こぼしました。 そのとき、一郎は、足もとでパチパチ塩のはぜるような、音をききました。びっくりして屈（かが）んで見ますと、草のなかに、あっちにもこっちにも、黄金（きん）いろの円いものが、ぴかぴかひかっているのでした。よくみると、みんなそれは赤いずぼん…

かならずあるべきにて候（さふらふ）なり。往（わう）生（じやう）をねがはん行（ぎやう）者（じや）はかならず三心（さんじん）ををこすべきにて候（さふら）へば、上（じやう）品（ぼん）上生（じやうしやう）にこれをときて、餘（よ）の品々（ほん〴〵）をも是（これ）になずらへてしるべしとみえて候（さふらふ）。…

信心（しんじん）をいたゞいて、心（こゝろ）にお慈悲（じひ）をうかべみて、敬虔（けいけん）な、よろこびの心（こゝろ）を得（う）るやうになれば、たゞちに、橫（よこさま）に五惡趣（あくしゆ）の迷（まよ）ひの境（きやう）界（かい）をたち越（こ）えるのであります。 善（よ）きも惡（あし）きも、すべての凡（ぼん…

くやう）すること頃刻（しばし）ならば、此（こ）の供養（くやう）こそ、彼（か）の百年（ねん）の焚祀（ぼんし）に勝（まさ）りたれ。 107 人（ひと）若（も）し林閒（りんかん）にありて、火神（くわじん）に奉事（ぶじ）すること百年（ねん）、而（しか）して一人（いちにん）の身（み）を修（おさ）めたるものを供…

ヘロデヤのむすめその坐上（ざし［じ］やう）に舞（まふ）て ヘロデをよろこばせたり [7] ゆゑになにゝてももとむるところのものをあたへんとちかひて約（やく）せり 8 かれはその母（はゝ）にすゝめられてありければ 洗禮（せんれい）のヨハンネの首（くび）を盤（ぼん）にのせてこゝにたまはれといへり 9 王（わう）うれひけれども…

くやう）すること頃刻（しばし）ならば、此（こ）の供養（くやう）こそ、彼（か）の百年（ねん）の焚祀（ぼんし）に勝（まさ）りたれ。 107 人（ひと）若（も）し林閒（りんかん）にありて、火神（くわじん）に奉事（ぶじ）すること百年（ねん）、而（しか）して一人（いちにん）の身（み）を修（おさ）めたるものを供…

颱風 錆 青果 白描 譚 夜 現 奈落 年輪 白き餌 　　翳 ㈡ 　　妻 このごろの便り遠のく妻のこと梨の芽立に想ひてゐたり こゝろにはいくたりの人汚しつつたもつ不犯（ふぼん）はおのれ悪（にく）めり 人ごみに遠ざかりゆく襟あしの繊きがなにか眼には沁みつつ 隕石（ほし）の群ながるる白日（ひる）のしづけさに雷針の金高くまどろむ…

半七老人の劇評を聞こうと思ったからである。そのときの狂言は「天一坊（てんいちぼう｝」の通しで、初代左団次（さだんじ）の大岡越前守（おおおかえちぜんのかみ）、権十郎（ごんじゅうろう）の山内伊賀之助（やまうちいがのすけ）、小団次（こだんじ）の天一坊という役割であった。…

十九にして都を出給ひしに。やしゆたらによに。名残（なごり）をおしみ出かね給ひけり。仏（ほとけ）猶（なを）かくのごとし。いはんや凡夫（ぼんぷ）をやと。たがひにかこち。かこたれ。なきかなしめる有様は。目もあてられぬ風情（ふうぜい）なり。江雪（こうせつ）入道是を見て。何（なに）とて舟には。をそなはるぞ。に…

　是（かく）の如（ごと）きを我（われ）聞（き）きき。一（いち）時（じ）佛（ほとけ）舍（しや）衞（ゑ）國（こく）の祇（ぎ）樹（じゆ）給（ぎつ）孤（こ）獨園（どくをん）に在（ましま）して、大（だい）比丘（びく）衆（しゆ）千（せん）二（に）百（ひやく）五（ご）十（じふ）人（にん）と俱（とも）なりき。皆（みな）是（こ…

こ）ゆるは上野（うへの）の鐘（かね）ならん、二（ふた）つ三（み）つ四（よ）つ、八時（はちじ）か、否（いな）、九時（くじ）になりけり、さても遲（おそ）くおはします事（こと）かな、いつも九時（くじ）のかねは膳（ぜん）の上（うへ）にて聞（き）き給（たま）ふを、それよ今宵（こよひ）よりは一時（いち…

ぼんぴつ）ならず。劃（わく）の廻ぐりは古（こ）薩（さつ）摩（ま）風（ふう）の秋の七草、金模様の蝶のちらし書き、この地（ぢ）つぶしの雲ぼかし形（がた）金なし地、先人未発の工夫をこらして、刻苦の跡いちじるく、台の書きつぶし淵腰（ふちこ…