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『椰子の実』 作者:島崎藤村
1936年(昭和11年)NHK国民歌謡(作曲:大中寅二・歌:東海林太郎ほか)
名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ 故郷の岸を離れて 汝はそも波に幾月 旧の樹は生ひや茂れる 枝はなほ影をやなせる われもまた渚を枕 孤身の浮寝の旅ぞ 実をとりて胸にあつれば 新なり流離の憂 海の日の沈むを見れば 激り落つ異郷の涙 思ひやる八重の汐々 いづれの日にか国に帰らん