坂本龍馬の手紙/慶応3年8月14日付三吉慎蔵宛

提供: Wikisource
移動: 案内検索
Wikipedia
ウィキペディア三吉慎蔵のページがあります。

今日朔日兵庫出帆、同二日土佐ニ帰り、一昨夜土佐出帆、今日馬関ニ来ル」扨、京師の時勢ハ大様の所ハ御聞取も可在之候得共、一通申上候」薩此頃 大島吉之助等 決心、幕と一戦相心得候得ども、土佐後藤庄次郎が今一度上京をまち居申候。先頃私、後藤庄次郎上京して西郷小松と大ニ約し候事有之候故ナリ。 後藤庄次郎者今月十七日出京。 私事ハ是より長崎へ出候て、蒸気船を求候て、 使者又ハ飛脚ニ用ヒ候為小ナル蒸気ナリ。 早々上京と相心得申候」思ふニ一朝、幕と戦争致し候時ハ、御本藩御藩薩州土佐の軍艦をあつめ一組と致し、海上の戦仕候ハずバ、幕府とハとても対戦ハ出来申すまじく、御うち合も仕度候得ども何レ長崎よりかへりニ致し可申か」近日京師の戦ニ出候人ニハ少々御出し被成、地利など御見合可然と奉存候」私の船ハ夕方のしおに下り可申」何レ近日、先者草々、謹言。
 十四日                龍馬
三吉慎蔵先生            坂本龍馬
    左右