園の秋
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園の秋
作者:後楽園四明居
たゆふすは皆かしにいで露ばかり。跡《あと》に苅萱、桔梗屋《ききやうや》の、その庭面《にはもせ》も秋くれば、時に尾花や女郎花《をみなへし》、廓景色《くるわけしき》と打ちつれて。しやんと小褄を鳥兜《とりかぶと》、おのが頼り風寄り添ひて、咲き乱れたる萩薄《はぎすすき》。その手にからむ朝顔の。東雲方《しののめがた》の朝嵐《あさあらし》、空も匂ふか秋の七草。
- 底本: 今井通郎『生田山田両流 箏唄全解』中、武蔵野書院、1975年。
この作品は1899年3月4日以前に公表されたもので、作者の死亡から100年以上経過しているため全世界でパブリックドメインの状態にあります。